ガチ英文法語法解説
前置詞を一つずつ攻略するコーナーを始めます。記念すべき第1回は against です。 (1) 反対の against「……に反対して」「……に背いて・逆らって」「……に不利で」 I'm against the plan.「私はその計画に反対だ」 I'm against ...ing.「私は……するのに反対だ」…
教師・講師が生徒・聴講者に配布する「プリント・配布資料」のことを print ではなく handouts と言います。hand out から来ているんですね。今回はこの hand out と hand in について解説します。 (1)動詞 hand「手渡す」 hand 人 物=hand 物 to 人「人…
look は look at... や look on...,look up to...,look down on... など自動詞が基本ですが,他動詞用法も若干あります。 (1)look 人 in the eye「人の目を見る」,look 人 in the face「人の顔を見る」 「まじまじと見る」「直視する」のように訳され…
関係代名詞について, 「who は主格,whom は目的格。whose は? 所有格!」 としか言えない人は,関係代名詞 whose をマスターしているとは言えないでしょう。 「“whose+なんちゃら” って言うんだよね。“whose hair” とか」 とまで言える人は,普通の人で…
ランキング参加中受験英語ブログ talk は talk to 人,talk with 人,talk about 物事,など自動詞が基本ですが,他動詞の talk もあります。今回はその2パターンを紹介します。 (1)talk 人 into Ving [out of Ving]「説得して……させる[やめさせる]」 …
久々の「ガチ英文法解説」です。 原級比較 as ... as ~ が「~も」という強調に使われることはご存知でしょうか。例えば He has as many as a hundred books.「彼は本を百冊も持っている」 He has as much as a million yen.「彼は百万円も持っている」 He …
(1)see to it that... について see to it that... とは「必ず……するよう気をつける,取り計らう」という意味で,make sure that...,make certain that...,ensure that... などとも言います。 なお,Make sure (that) he is dead.「確実に彼が死ぬよう…
昨日のビリー・ジョエルの「アップタウンガール」で “as long as anyone with hot blood can” というのが出てきましたね。 高校のとき習った表現ですが, as long as...「……である限り(は)」(ifに近い) as far as...「……である限り(では)」 の2つを区…
take it for granted that...「……であることを当然と考える」を2方面から解説します。 (1)take O +副詞「O を副詞のように受け止める,捉える」 take は「取る」で,そこから物事を「受け止める,捉える」という意味が生まれます。「彼の言葉を侮辱と取…
「フレイニャ英語事典」(普通の辞書と違い雑学的なので「事典」)「フレイニャ英文法」をブログ上で展開したいフレイニャです(´∀`) 「複合関係詞」とは,関係詞(関係代名詞・関係形容詞・関係副詞)とeverが合体したwhatever,whichever,whoever,whenev…
「SVであるのはS'V'であるからだ」というのを英語でどう言うでしょうか。 S V because S' V'. じゃないの,と言った方は流石です。それで通じますね。 これは「S'V'だからSVだ」ということで,実質的に「SVであるのはS'V'であるからだ」と同じです。 しかし…
前日(2020/9/10)の安倍総理上下両議院演説の記事で It is ... that 〜 の強調構文が出てきたことに関し,「私はお金が必要だ」を「私が必要なのはお金だ」と「分裂」させ「強調」する構文の紹介です。 まずは普通の文です。 I need money.「私はお金を必要…
前日2020/8/28の記事において,fly high「高く飛ぶ」ではhighは副詞用法だ,という話をしました。 しかし言葉を話す人は自由に話すのであり,品詞は後付けです。5文型だって5文型を学んでから話し出すのではなく,オニオンズという学者が英語を分析してわ…
ドイツ語は形容詞と副詞が同形であると学んだ時,大いに納得したことがあります。 (1)形容詞はbe動詞の後に来たり(形容詞の叙述用法),前から名詞を修飾する(形容詞の限定用法)のに使います。 (2)副詞は動詞(副詞がad+verbでadverbと言われるゆ…
8月もあと10日になりましたね。 「誰々がVするためには」を整理します。 (1)so that S can V「SがVするために」 so that S will V,so that S may Vとも言います。mayは堅めです。 注意として,否定「SがVしないために」の時にcanを使うと,「SがVできな…
A is to B what C is to D「AとBの関係はCとDの関係に等しい」という重要表現の解説です。左右対称的で綺麗ですよね。「A is to B」と「C is to D」があり,真ん中にwhatがあるのです。 なんでこの形でこんな意味になるのかの解説です。鍵は当然toとwhatです…
friendlyを×friendllyとするミスを偶に目にします。beautifullyは正しいですからね。 でもこれ論理的に考えたら簡単な話ですよね。 beautifulは元々 l で終わっているのです。friendは l で終わっていません。 l で終わっているbeautifulに-lyが付いたら-lly…
まず基本ルールとして「時や条件を表す副詞節中では,未来のことを現在形で表す」というのを中学英文法で習います。 When he comes, we will start.「彼が来たら出発します」 If he comes, I will be happy.「彼が来たら嬉しいな」 これらをWhen he will com…
人の腕を掴んだり,顔を殴る,脚を蹴る,目を見るという時, 動詞+人+by [on, in] the+体の部位 という形の方が, 動詞+one's+体の部位 よりも好まれます。He looked at her eye. よりも, He looked her in the eye. の方が好まれるのです。詳しく解説…
A drowning man will catch at a straw.「溺れる者は藁をも掴む」から様々な文法事項が学べ,英語が楽しくなるという話をしたいと思います。 (1)drownとdrowning drownは「溺死する/させる」という意味です。「死ぬ」意味まで含んでいるので,×drown to …
似ているが細かい違いがあるas it wereとwhat they callの違いを整理します。適切な方を使えるようにしましょう。 (1)as it were = so to speak「言わば」 as it wereはitにwereを使っていることから仮定法です。「言わば」とは「仮に(語弊を恐れず)(…
「much+比較級」と「even+比較級」はともに〈比較の強調〉と紹介されることがありますが,本質は違います。 (1)much+比較級「はるかに……」 「much+比較級」の本質は「差が大」ということです。身長180cmの人は身長150cmの人よりmuch tallerですね。mu…
「be動詞・助動詞の後,一般動詞の前」という文言を授業で聞きませんでしたか? sometimesやalwaysのような「頻度・回数を表す副詞」は,この位置に置かれるのだそうです。そしてこの位置のことを文法用語で「中位」と呼びます。 「頻度・回数を表す副詞は中…
英作文の問題です。 「学生時代」をmy school daysとした時,「私が学生時代を思い出す橋」をどう訳せばいいでしょうか。 こういう時大切なのは,構造よりも意(事実関係)を伝えることを優先することです(主語を変えてみろなんていうのもよく言われること…
the most famous「一番有名」の反意語,「一番無名」はthe worst famousでしょうか? 今回は劣等比較級と劣等最上級を解説します。 (1)劣等比較級 He is kinder than she is. =She is not as kind as he is [not so kind as he is]. =She is less kind th…
give A B = give B to Aで「AにBを与える」ですが, deny A B = deny B to Aで「AにBを与えない」です。 受け身も可能で, He was given B「彼はBを与えられた」 He was denied B「彼はBを与えられなかった」となります。 Bの方を主語にした受け身は,give/d…
前日の「繰り返しを避ける省略」の記事の続きで,「not1語で前の否定文を代用できる」というものの話をします。 これは例えば, Will he come?「彼は来るでしょうか?」に対し, I’m afraid not. / I hope not. / I think not. というものです。このうち, …
前回の「文頭のFor」に引き続き,「文頭のNow」です。 文頭にNowが立った時,以下の2択で処理しましょう。 (1) Nowは副詞で, Now S V.「今は[今や]SVだ」 S V now. のnowが文頭に立っただけですね。 (2) Nowは接続詞で, Now S V, S V.「今は[今や]SV…
ランキング参加中受験英語ブログ 文頭にForが立った時,以下の2択で処理しましょう。 (1) Forは接続詞で, For S V.「というのもSVだ」 このforはand,butと同じ等位接続詞というもので,本来は S V(,) and S V. S V(,) but S V. S V(,) for S V. と文を切…
前回(2020/2/20)のブログで,「共通点」のような名詞がwhat節を使って表現できることを示しました。 今回もwhat節を使って「素質」を表現する方法を紹介します。 まずは基本かつ重要な,「NがVするのに〈時間〉がかかる」から。 It takes (N) 時間 to-V「…