フレイニャのブログ

new!!→【ガチ英文法解説】カテゴリ創設! 元鉄緑会社員兼講師の英語・ゲームブログです。ツイッターの相互フォローと,英文法・英単語の質問を(ガチで)募集中です。質問・ミス指摘はコメント欄か,こちらにお願いします→ kfreynya@gmail.com

紛らわしい単語シリーズ

sermon,salmon,summon──サモン,サーモン

お寿司は真鯛の次にサーモンが好きなフレイニャです(´∀`) 高校時代の英語の先生にあだ名が「デビル」という先生がいました。嫌な先生ではありませんでしたが,私語をしたらどうなるか試すことすらはばかられる雰囲気でした。 授業でまず英文を訳し,後で先…

personとparson,perishとparish

今回は綴りが似ている単語2組です。 (1)perishとparish perish /pérɪʃ/「滅ぶ,消滅する,腐る,非業の死を遂げる」 “per”にはthroughの意味があり(persevere /pəːrsəvɪ́ər/ とか)「過ぎてゆく」というイメージからだそうです。 parish /pǽrɪʃ/「教区…

somewhatとsomehow

whatは代名詞(疑問代名詞・関係代名詞),howは副詞(疑問副詞・関係副詞)ですが,somewhatとsomehowは共に副詞です。意味を見ていきましょう。 somewhat「いくぶん,やや,多少」 ratherも同様の意味があります。 somewhat different「やや違う」 rather …

impressとexpress──区別の仕方と用法

nationalとinternationalを混同したり,impressとexpressを混同するのはいただけませんね。“inter” “im(in)” “ex” という特徴的な接頭辞が付いているのですから。 “inter”は「間に(between)」という意味です。スポーツの「インターセプト」とかを想像する…

英語の名言14(附.flatterとflutter)

英語の名言13は「教育編」でしたが今回は「賢者愚者編」です。 (14) A fool flatters himself, a wise man flatters the fool. 愚者は自らをおだてる,賢者は愚者をおだてる。 Edward G. Bulwer-Lytton(1803-73,イギリスの作家・政治家) 厳密には「愚者は…

wearとware──2つの「ウェア」(紛らわしい単語シリーズ9)

bearとbare「裸の」,fairとfare「運賃」,hairとhare「野うさぎ」,pear「梨」とpairとpare「皮をむく」のように,/-eər/という発音の単語には2種類以上の物がある場合があり,その中でwearとwareを取り上げます。日本語で「ウェア」と言われる英単語には…

wanderとwonder──意味と発音(紛らわしい単語シリーズ8)

2020/5/27の名言12でwander「さまよう」がでてきたので,wanderとwonderの違いを取り上げます。 wander「ぶらつく,放浪する,彷徨(さまよ)う;逸れる;(考えが)まとまらない」 ※「(考えが)まとまらない」なんかは主語がmindだったりしますので,覚えて…

紛らわしい単語シリーズ7(deriveとdeprive)

ちょっと期間が空いてしまいましたが,紛らわしい単語シリーズ5・6の続きです。 deriveとdepriveはpがあるかないかの僅かな違いですね。 (1)deprive「奪う」 deprive 人 of 物で「人から物を奪う」です。rob 人 of 物で「人から物を奪う」と同構造です。…

carve,curve,carb,curb────どれが一番難しい語?

carve,curve,carb,curb,4つの中でどれが一番簡単(基本的)な語で,どれが一番難しい(マイナーな)語でしょうか?基本的と思われる順に解説します。 (1) curve「曲線,カーブ(する)」 これが一番基本的な語ですね。carveかcurveか分からなくなったら…

紛らわしい単語シリーズ5・6(casualとcausal,banishとvanish)(附.単語の混同には2種類ある)

単語の混同には「無意識の混同」と「意識した上での混同」があります。 ここでちょっとクイズを。早押しクイズで,以下の意味を問われたと思って答えてみて下さい。 ~~~~~~~~~~~~~ 以下の英語の意味を答えよ。 It’s worth noting that… ~~~…

紛らわしい単語シリーズ4(emphasizeとempathize)(附.語幹"path")

emphasizeに比べてempathizeはかなりマイナーな語のため,empathizeを「強調する」と訳してしまう人は多いでしょう。ここまで紛らわしい単語があるとは思わないから油断しますよね。 形態素(接頭辞・接尾辞・語幹)に分解すると区別は容易になります。 (1…

形態素 “con” — 紛らわしい単語シリーズ3(cooperateとcorporate)

前回の接頭辞"de"に続き,これまた鬼門の"con"です。 これも大別して2つの意味があるため厄介ですが,"de"のように「逆に思える2つの意味」ではないため,ましかも知れません。 ただ単語数がかなり多いので,「con-系は嫌だ('A`)」と思う人は多いのではな…

紛らわしい単語シリーズ2(despiteとdespise)(附.形態素"de","spec")

接頭辞"de"から始まる英単語は,単語を覚える人にとって鬼門の1つです。 "de"には大きく分けて (1)下降・分離のような意味……打消・否定的な意味になりがち (2)完全のような意味 ……強い意味になりがち の2つがあり,(1)(2)のイメージが逆に近い…

紛らわしい単語シリーズ1(propositionとpreposition)

形態素(接頭辞・接尾辞・語幹)で英単語を覚えるのは有効な方法ですね。 例えばsyn, sym, syl, sysは「共・同」という意味を持ち,bioは「生」という意味を持ちますから, symbiosisは,たとえ英語に綴れなくても,英文読解時に「共生」の意味であると予測…