フレイニャのブログ

new!!→【ガチ英文法解説】カテゴリ創設! 元鉄緑会社員兼講師の英語・ゲームブログです。ツイッターの相互フォローと,英文法・英単語の質問を(ガチで)募集中です。質問・ミス指摘はコメント欄か,こちらにお願いします→ kfreynya@gmail.com

類義語の整理

ransom, redemption, redeem 解説

ふと ransom「身代金」の語源て何だろう?と思い『ランダムハウス英和大辞典』を調べると,redemption と同根ということが書いてあり,へーと思って同辞典で redemption の語源を調べると redeem と関係と書いてありました。ということで,この 3 語を解説し…

personとparson,perishとparish

今回は綴りが似ている単語2組です。 (1)perishとparish perish /pérɪʃ/「滅ぶ,消滅する,腐る,非業の死を遂げる」 “per”にはthroughの意味があり(persevere /pəːrsəvɪ́ər/ とか)「過ぎてゆく」というイメージからだそうです。 parish /pǽrɪʃ/「教区…

「匂い」を意味する単語まとめ

「ボンベイ」のカレー 私が一浪の時お世話になったのが駿台予備校京都校です。英文解釈を表三郎先生,英作文を平野真理先生(平野塾),世界史を中谷臣先生に習いました。 今回は当時平野先生がまとめた「匂い」に関するまとめを,記憶を元に復元します。完…

4つの「サイン」整理:sign, signal, signature, autograph

「サイン」に当たる5単語を整理します。 (1)sign「(動詞)署名する,契約する(sign up),(身振りで)示す,合図する」「(名詞)兆し,しるし,表れ,標識,合図,記号」 signは「サインする,署名する」の意味がありますが,名詞に「署名」の意がな…

ponyは「子馬」ではなく「小馬」です(附.ponyやTonyの英語らしい発音方法)

ponyは「子馬,仔馬」という意味ではなく「小型馬」です。ウィキペディアの言葉を借りれば「ポニー(pony)とは,肩までの高さが147cm以下の馬の総称」です。英語版を見ると142cm-150cmとなっています。この定義に合致すればいろんな品種がポニーと呼ばれる…

似て非なるsuspectとdoubtの整理

どちらも「疑う」と訳せてしまうsuspectとdoubtですが, suspect that ...「……ではないかと疑う」(「……だと思っている」) doubt that ...「……であることを疑う」(「……ではないと思っている」) という違いがあります。同じ文を ... に入れてみましょう。 …

自動詞のfail in... と他動詞のfail...(附.succeedの2つの意味)

failと言えばfail in...「……に失敗する」ですね。「成功する」もsucceed in... ですので, ・fail in...「……に失敗する」 ・succeed in...「……に成功する」 と対にして覚えるのが有効です。 ところでfailには他動詞用法もあります。 (1)fail the test 「……

sombreをumbrellaから覚えましょう

sombre,somber「憂鬱な」はやや難しい語で,小説や堅い文章に出てきそうです。 これ,語源的にumbrellaと関係しています。“ombre”や“umbre”は「影・陰」という意味なのです。「陰」→「傘(umbrella)」,「陰」→「陰気な(sombre)」というわけですね。 「…

penalty,punishment,fineの整理

「料金」や「運賃」などをまとめた記事でfine「罰金」に触れたので,penalty,punishment,fineの3語を整理します。ポイントは「罰」と「罰金」のどちらの意味を持ってるかです。 (1)punishment「罰,処罰」 「罰を受ける」は単にbe punishedとすればよ…

強調構文:分裂文と疑似分裂文

前日(2020/9/10)の安倍総理上下両議院演説の記事で It is ... that 〜 の強調構文が出てきたことに関し,「私はお金が必要だ」を「私が必要なのはお金だ」と「分裂」させ「強調」する構文の紹介です。 まずは普通の文です。 I need money.「私はお金を必要…

fly high──形容詞と副詞が同綴の語

ドイツ語は形容詞と副詞が同形であると学んだ時,大いに納得したことがあります。 (1)形容詞はbe動詞の後に来たり(形容詞の叙述用法),前から名詞を修飾する(形容詞の限定用法)のに使います。 (2)副詞は動詞(副詞がad+verbでadverbと言われるゆ…

charge, fareなど「料金」系単語まとめ

2020/8/6の記事でfare「運賃」に触れましたので,「料金」「値段」に関係する語をまとめたいと思います。 ・charge「料金,サービス料金,クレジット払い(credit);料金を請求する」 ※「現金かクレジットか」はCash or credit? または Cash or charge? ※「…

「NがVするためには」の2つの言い方

8月もあと10日になりましたね。 「誰々がVするためには」を整理します。 (1)so that S can V「SがVするために」 so that S will V,so that S may Vとも言います。mayは堅めです。 注意として,否定「SがVしないために」の時にcanを使うと,「SがVできな…

自動詞lieと他動詞layの整理──活用と意味

今回は基本的に,自動詞lieと他動詞layの整理です。活用もさることながら,意味も注意してほしいことがあります。まず意味に関しては, 自動詞「横たえる」,他動詞「横たえる」だけでなく, 自動詞「横たえる,ある」,他動詞「横たえる,置く」 と覚えて下…

be dying/eager/ready/willing to-Vシリーズ(1)

be able to-V「Vすることが出来る」やbe apt to-V「Vしがちである」,be sure to-V「きっとVするだろう」のように,be+形容詞+to-Vという重要表現がたくさんあります。 今回は方向性が「……したい」という意味では同じで,したい気持ちの強さによって表現が…

as it were「言わば」とwhat they call「いわゆる」:意味,用法の違い

似ているが細かい違いがある as it were と what they call の違いを整理します。適切な方を使えるようにしましょう。 (1)as it were = so to speak「言わば」 as it were は were を使っていることから仮定法です。「言わば」とは「仮に(語弊を恐れず)…

outweigh, outlive──out系動詞を整理

ある動詞の頭にoutを付け,他動詞として「目的語よりも……である」という意味になる動詞群があります。いくつか見てみます。 (1)outlive...「……よりも長生きする」(live longer than.../survive...) She outlived her husband. =She lived longer than …

much+比較級とeven+比較級の違い

「much+比較級」と「even+比較級」はともに〈比較の強調〉と紹介されることがありますが,本質は違います。 (1)much+比較級「はるかに……」 「much+比較級」の本質は「差が大」ということです。身長180cmの人は身長150cmの人より much taller ですね。…

revenge, avenge, vengeance──venge系整理

2020/6/13の記事でvengeance「ヴェンジェンス」がでてきたので“venge”系をまとめます。 (1)revenge「復讐,報復」「復讐する」 (2)avenge「復讐する」 (3)vengeance「復讐,報復」/vɛndʒəns/ [ヴェンジャンス] ※ぱっと見て分かるのは,revenge は名詞・…

refuse, reject, decline, turn down──「断る」系4単語

前回の記事でrejectとrefuseの成り立ちに触れたのでまとめます。今回の4単語は基本として覚えておくべきでしょう。 (1)refuse(to-V可)「断る,拒否する」 ※流し(fuse)返す(re) 他にconfuse(一緒にcon流すfuse→混同する) refuse to-V「Vするのを…

ガスト:gustとgusto

ガストというレストランチェーンがありますね。またガストというゲームメーカーもあります。そこで今日は日本語で「ガスト」と言われる単語を調査します。 (1)gust「一陣の風,突風,突発」 ゲームーカーのガストはこの綴りのようです。形容詞gustyは突風…

「人」の意になる単語6選

普段は「人」の意として認識されていないが,「人」の意として使われ得る単語の紹介です。(4)(5)(6)はその単語が表す意味から見た人間という意味です (1)soul「魂」 Not a soul could be seen.「人っ子一人見られなかった」 (2)sort「種類」 …

billion, trillionの覚え方

令和二年。あけましておめでとうございます。 アクセス解析を見たら僅かでも見て下さっている方がいるようなので,有り難い気持ちとともに追加です。 Final Fantasy XIVのブログサイトからも来て下さっているようですね。そちらにも英語の書き込みが数点あり…