英語の授業で「補語」を習う際,「補語がなくなると文が不成立になる」と習うことが多いですよね。
I became a soldier. から補語の a soldier を取り除くと「何になったか」が分からなくなり,文が不成立になります。
I found him honest.「私は彼が正直だと気づいた」から補語の honest を取り除いた I found him. は一応文は成立していますが,これはもう別の文ですよね。
このように文から補語を取り除くと文が不成立になったり,全然違う文になってしまうものですが,既に成立している文に補語を足すことはできます。
補語というのは主語や目的語の状態を形容詞や名詞で示すものであり,「不成立の文を成立させる」ことが全ての役割ではありません。
例えば I came home.「私は帰宅した」は成立した文ですが,これに補語を付けて
I came home tired.「私は疲れて帰宅した」
と言うことができます(よって I came home tiredly. としなくてよい)
I came home a hero.「私は英雄となって帰宅した(英雄として帰宅した)」
のような言い方も文法的に可能です。
↓come home tired については1本記事を書いています
他にも,He died. や He married. も成立した文ですが,
He died young.「彼は若くして死んだ(死んだとき若かった)」
He married young.「彼は若くして結婚した(結婚したとき若かった)」
と言うことができます。
私は英語の勉強をしていて I will die one. という文に出会った時,一瞬意味が取れずに困惑したことがあります。
「I will die だけでいいのに,one って何だろう?」と思ってしまったのです。
でも「one って何だろう?」を考えることが氷解に繋がりました。
one の最も重要な文法事項は,「前にある a+名詞の代わり」というものです。
I don't have a pen. I need one. というものです(one = a pen)
そこで前の文を見たら,そこに a+名詞が書いてあったのです!
例えばこんな感じです。
I am a soldier. I will die one.
これならもう読めますね。one = a soldier であり,
I will die a soldier.「私は兵士として死ぬだろう」「私は死ぬ時も兵士だろう」「私は死ぬまで兵士だろう」ということだったのです。
勉強は分かると楽しいですね!
[発展]
die a 形容詞 death は「……な死に方をする」という意味で,この a 形容詞 death は補語ではなく die の目的語です。もし
I don't want a miserable death, but I will die one.
だったら,この die one は die a miserable death でしょうね。とにかく前の文を読むことが肝要です。