最近の中学生ってどこまでの文法を習うのかな?と興味を持ったので,調べて行こうと思います。
最初からだと飽きるので適当に選んでいきます。
学年ごとの切れ目まで気にしてられないので,ざっくりと「中学で」とします。
中学生のお子さんをお持ちの方は参考にして下さい。
(1)仮定法
仮定法って高校からと思っていたのですが,中3でやるんですね(2021年度から?) 仮定法過去や I wish...「……だったらなぁ」までやるようで,仮定法過去完了や as if...「まるで……かのように」はやらないようです。
(1a)仮定法過去
If S V(過去形),S would V「仮に S V だったら,S V だろうに」
If S V(過去形),S could V「仮に S V だったら,S V できるのに(できるだろうに)」
If I were a bird, I could fly.「仮に私が鳥だったら,私は飛べるのに」
If I had a million yen, I would buy that.「仮に私が百万円持っていたら,それを買うだろうに(買うのに)」
If I had a million yen, I could buy that.「仮に私が百万円持っていたら,それを買えるのに」
If I could, I would help him.「仮にできるのだったら,私は彼を助けるだろうに」
If I could help him, I would. ( 上と同じこと )
★If の方にも主節の方にも,過去形が使われる(重要)
If 節では be 動詞や一般動詞や助動詞の過去形が使われる
※be 動詞の場合,略式(くだけた言い方)では If I were... は If I was... で良いが,とりあえず If I were... で覚える。If I were は奇妙な形に見えるから,仮定法だと分かりやすい。
★さらに,主節では必ず助動詞の過去形(would,could)が使われる(might,should は高校から?)
仮定法のニュアンス:事実関係としては Because I am not a bird, I cannot fly.「私は鳥ではないので飛べない」と同じだが,「当たり前やろ」ということになってしまう。敢えて仮定法で書くことで反実仮想となり,「そうでないことが残念だ」「それくらいの気持ちだ」という含意になる。「鳥になって飛べないことが残念だ」「鳥になって飛びたいくらいの(強い)気持ちだ」ということになる。
~[発展:高校分野]~
主節に使われる might は「……するかもしれないのに」です。
主節に使われる should はイギリス英語で1人称主語の時に would の代わりに使われます。よって意味は「……するだろうに」です。
If I had a million yen, I would buy that.「仮に私が百万円持っていたら,それを買うのに」
If I had a million yen, I should buy that.「仮に私が百万円持っていたら,それを買うのに」(イギリス英語)
If I had a million yen, I might buy that.「仮に私が百万円持っていたら,それを買うかもしれないのに」
If I had a million yen, I could buy that.「仮に私が百万円持っていたら,それを買えるのに」
~[発展:高校分野]~
If 節に should が使われると,「万一……」です。
If it should rain, the event would be called off.「万一雨が降ったら,イベントは中止になるだろう」
~[発展:高校分野]~
仮定法の if を省略すると倒置します。
If I were a bird, I could fly.
→Were I a bird, I could fly.
(1b)I wish~
I wish+過去形を使った文.「……だったらなぁ」「……だったらいいのになぁ(と思う)」
I wish I were a bird.
I wish I had a million yen.
I wish I could help him.
(1a)の仮定法過去の所の,If... のところに書けるものが書ける
If I were a bird, I could fly.
→I wish I were a bird.「自分が鳥だったらなぁ(と思う)」
If I had a million yen, I would buy that.
→I wish I had a million yen.「百万円持っていたらなぁ(と思う)」
If I could help him, I would.
→I wish I could help him.「彼を助けることができたらなぁ(と思う)」
~[発展]~
say that...「……ということを言う」,think that...「……ということを考える」と同じ構造の,wish that...「……ということを願う」である
I wish that I were a bird.「私が鳥だったら,ということを願う」
wish that... の場合,that は省略するのが普通なので,
I wish that I were a bird.
→I wish I were a bird.「私が鳥だったらなぁ(と思う)」となる
~[発展]~
実は He wishes he were... のように主語が I でなくてもよく,I wished I were... のように wish が過去形になることもある。でも中学の間は I wish... だけ習うのでしょう。
~[発展:高校分野]~
I wish... は If only... や O that...,Oh that...,Would that... という別形もある。
I wish he were here.「彼がここにいたらなぁ」
=If only he were here!「彼がここにいたらなぁ」
=O that he were here!「彼がここにいたらなぁ」
=Oh that he were here!「彼がここにいたらなぁ」
=Would that he were here!「彼がここにいたらなぁ」
※Would that...! については,動詞用法の would「願う」であり,
I wish that he were here.
=I would that he were here! ということ。
(2)that 節(that+文)
that という接続詞の後ろに,文と同じものが書ける。「……(という)こと」という意味。
(2A)動詞+that 節
say that...「……ということを言う」「……であると言う」
think that...「……ということを考える」「……であると考える」
hope that...「……ということを望む・願う」「……であるよう望む・願う」
You will succeed.「あなたは成功するだろう」
→I think (that) you will succeed.「あなたが成功するだろうと思います」
→I hope (that) you will succeed.「あなたが成功するだろうことを願います」
なお,hope の代わりに wish を使ってしまうと,
I wish you would succeed.「あなたが成功すればいいのになぁ」と仮定法になり,成功しないことを残念がるような言い方になってしまう。
(2B)動詞+目的語+that 節
tell me the truth「私に本当のことを言う」のように,目的語を2つ取れる動詞がある。
基本的に,
1つ目の目的語(間接目的語)には「誰に~するか」というものが来て,
2つ目の目的語(直接目的語)には「何を~するか」というものが来るが,
2つ目の目的語に that 節が来ることがある。
He told me the truth.「彼は本当のことを私に言った」
→He told me that he was hungry.「彼は,お腹がすいていると私に言った」
なお日本語では「彼は,お腹がすいていると私に言った」のように,最後の「言った」が過去形になっていれば,途中までは「お腹がすいている」と現在形で済ます。
しかし英語では,He told me that he was hungry,と,過去のことならいちいち過去形で書く(時制の一致とか言われる)
~[発展:SVOO について]~
1つ目の目的語(間接目的語)には「誰に~するか」(つまり人間)が来ると述べたが,人間でないものが間接目的語になり得るか?
動物はOK
Give the dog a bone.「(その)犬に骨をあげてください」
Give the cat some food.「(その)猫に食べ物を与えてください」
さらに give me a chance → give Japan a chance「日本にチャンスを与える」とかも言えそうですし,give the door a kick「ドアにキックを入れる」みたいな言い方もあるようですね(『ジーニアス英和辞典』)
次に,2つめの目的語(直接目的語)には「何を~するか」(つまり人間以外)が来ると述べたが,動物は英語では物扱い(単数なら it で受ける)なので
Give me the dog.「私にその犬を下さい」はOK
さらに,人間が直接目的語になることも一応はある
She bore him a son.「彼女は彼との間に息子を1人もうけた」
She found me a sponsor.「彼女は私にスポンサーを見つけてくれた」
↓ザ・ジャクソンズはジャクソン5の後のバンド名。Find me a girl は1977年の曲
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次の「中学英語のカリキュラムの勉強」は感嘆文をやる予定です。↓書きました。
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