久々の「ガチ英文法解説」です。
原級比較 as ... as ~ が「~も」という強調に使われることはご存知でしょうか。例えば
He has as many as a hundred books.「彼は本を百冊も持っている」
He has as much as a million yen.「彼は百万円も持っている」
He waited (for) as long as five hours.「彼は五時間も待った」
といったものです。
今回はこの仲間である as early as...,as late(ly) as... を解説します。
(1) as early as...
時期が早いことの強調ですね。例えば as early as 9th century ですが,これは「9世紀という早い時期に起こった」ことを強調する表現です。どう訳せばいいでしょうか。「9世紀もには」では変ですね。ここは
「早くも9世紀には」「9世紀にはもう」などが上手いでしょう。
(2) as late as..., as lately as..., as recently as...
時期が遅かったり,最近であったりすることの強調です。例えば as late as 20th century はどう訳せばいいでしょうか。「20世紀も遅く」は舌足らずだし,「遅くも20世紀には」も変ですね。ここは
「20世紀にもなって(ようやく)」が上手いでしょう。また as recently as last year などでは「つい昨年(のこと)」という訳し方もあります。
実例を示したいと思い,Google 検索窓に
"as early as", century, wikipedia
と打って検索しました。以下のようなのが出て来ました。
“The history of printing starts as early as 3000 BCE...”
「印刷の歴史は早くも紀元前3000年前に遡る……」(以下原エラム文明やシュメール文明の話が続く)
“The formal separation of Buddhism from Shinto took place only as recently as the end of the 19th century,...”
「公式的に仏教が神道から分離したのは19世紀の末になってようやくのことだった」
神仏習合は江戸時代が終わるまで続いていたということですね。
まとめです。
(1) as early as...「早くも……には」
(2) as late as..., as recently as...「……にもなって」「つい……」
英作文や英文和訳に役立てて下さいね😸