今回は基本的に,自動詞lieと他動詞layの整理です。活用もさることながら,意味も注意してほしいことがあります。まず意味に関しては,
自動詞「横たえる」,他動詞「横たえる」だけでなく,
自動詞「横たえる,ある」,他動詞「横たえる,置く」
と覚えて下さい。例えば lie in N は consist in N と同じで,「(その本質が)Nにある」です。
Happiness consists in contentment.
=Happiness lies in contentment.「幸福は満足にある」ですね。また,
The pacific lies+場所,The American Continent lies+場所
のように「場所がどこどこにある」というのをlieで表せます。
ところで別語源ですが「嘘を付く」もlieですね。「人に嘘を付く」はlie to 人です。
You lied to me!「お前は私に嘘をついた!」はアーマンド・アサンテ主演の『逆転法廷(Citizen Verdict)』でのセリフが印象的でした。アーマンド・アサンテは『アメリカン・ギャングスター』で好きになった俳優です。
layの方では,例えばlay emphasis on Nで「Nを強調する(Nに力点を置く)」などがあります。「横たえる」だけでなく「置く」も覚えておきましょう。
では活用の整理に入ります。
(1)自動詞lie「嘘を付く」
lie - lied -lied,lying ※規則変化です
(2)自動詞lie「横たわる,ある」
lie - lay - lain,lying ※不規則変化ですね
(3)他動詞lay「横たえる,置く」
lay - laid - laid,laying ※yがiに変わっていますが規則変化でしょう
注目すべきは下線部分ですね。文中でlayを見かけたら,「lieの過去形なのかlayの原形・現在形なのか」を慎重に判断しましょう。
最後にlay out,lay offに触れておきます。
lay out「広げて並べる,レイアウトを考える」→layout「設計,配置,レイアウト」
lay off「(一時的に)解雇する」→layoff「解雇,レイオフ」
「出して置く」で「配置する」,「離して置く」で「解雇する」ですね。「レイアウト」「レイオフ」ともにカタカナ英語として日本語になっています。