前回の記事でrejectとrefuseの成り立ちに触れたのでまとめます。今回の4単語は基本として覚えておくべきでしょう。
(1)refuse(to-V可)「断る,拒否する」
※流し(fuse)返す(re) 他にconfuse(一緒にcon流すfuse→混同する)
refuse to-V「Vするのを拒む」は便利ですね。
refuse A B「AにBを与えるのを拒む」は,deny A B「AにBを与えない」と同構造ですね。
試しに“refused me anything”をグーグルに打ってみると,これに更にneverを付けて
have never refused me anything「どんなものでも嫌がらず私に与えてくれた」といった意味で使う用例がよくヒットしました。
(2)reject(to-V不可)「はねつける,拒絶する」
※投げ(ject)返す(re) 他にeject(外にe=ex投げるject→吐き出す)
「投げる」というイメージからして,refuseより「強意的」(ウィズダム英和辞典)です。なによりto-Vを続けられないのは要注意で,テストでも出題されます。
(3)decline(to-V可)「(丁寧に)断る」
※下に(de)傾ける(cline) 他にincline(傾ける,傾く)
declineは「衰退する;断る」の2択です。文脈をヒントにすれば混同することはないでしょう。「格変化する」という意味もあるようです(びっくり)
“de”には「下降・衰退」の意味と「強調」の意味があるから厄介だというのは2020/2/4の記事で詳しく解説しました。
(4)turn down「断る」
「下に曲げる」ですから,成り立ちが「下に傾ける」のdeclineに似ていますね。
She turned me down. のように人を目的語にもできます。ニュアンスの違いはありますがrefuse,rejectも人を目的語にできます。
更にturn downで重要な意味は「音量を下げる」ですね。「つまみを回す」動作が語源であり,音量のほか火力などにも使えます。「音量を上げる」はturn up,「付ける」「消す」はturn on,turn offですね。
次回はturn down「音量を下げる」のように,操作のイメージが元になった句動詞を考えてみたいと思います。
総合索引はこちら!