火事で自宅に住めなくなった結果,お世話になることとなった親族の家でネットフリックス版ドラマ『ウィッチャー』を見ることができたため,せめて記事を書こうと思い立ちました。
(1) isn't ...'s day「……にとって全くついていない日である」
Today isn't your day.「今日はついてなかったな」。記念すべきネットフリックス版ウィッチャーでのゲラルトの最初のセリフです。
ゲーム『ウィッチャー3』でゲラルトが戦闘中に敵に対して「ついてなかったな」と言うことがあります。英語では何と言っているのでしょうね。
(2) alderman「市会議員」
ゲラルトが「市議に会いたい」と酒場で聞いています。報酬でも貰うのでしょうか。この alder は elder と同根ぽいです。alder「ハンノキ」とは無関係でしょうね。
(3) I'm full.「お腹が一杯です」
逆は I'm hungry. や I'm starving.「飢え死にしそうです」
(4) venison「シカ肉」
古くは鹿(deer)自体も意味したようです。
(5) What brings you to Blaviken?「何の用でブラビケンに?」
このように「物事が人を場所に運ぶ」のような言い方を英語は好みます(無生物主語,物主構文)。エピソード1-1の舞台はブラビケン。ゲラルトが「ブラビケンの殺し屋(Butcher of Blaviken)」と呼ばれるようになった事件が描かれるのがエピソード1-1なわけですね。
(6) It's hard to make a living on main roads.「街道沿いだと生計を立てにくい」
ゲラルトらしいセリフですね。沼地(swamp)に寄ったりして怪物を退治しながらでないと稼げないということを言っています。
(7) My mother nearly fainted, but...「母さんは気絶しかけたけど……」
She fainted. で「彼女は気絶した」。これに nearly や almost を足すだけで「気絶しかけたが気絶しなかった」とできます(She nearly fainted / She almost fainted)。nearly や almost の位置は often や sometimes の位置として教わる位置(中位:be 動詞・助動詞の後,一般動詞の前)と同じです。be 動詞の場合は She is nearly 40. のようになります。
(8) a gossip「噂話の好きな人」
gossip は「噂話」ですが,そのまま「噂話が好きな人(Wiktionary の定義:Someone who likes to talk about other people's private or personal business)」の意になります。She is a gossip.「彼女は噂話が好きだ」。初めて知りました。
(9) odds and ends「がらくた,寄せ集め」
これは a-ha の Take on me の歌詞を調べた時に知ったものですが,ウィッチャーにも出てきました。「彼はエリクサー(万能薬)を作るために雑多な物を必要としていて,それに金を払う」といった文脈で登場しています。
(10) sobriquet「あだ名,偽名」/səʊbrɪkeɪ/ /soʊbrɪkeɪ/
ストレゴボル(Stregobor)が200年前に死んだイリオン(Irion)の名をあだ名として名乗っていると言っています。
「仮名,偽名」としては pseudonym /s(j)uːdənɪm/ や alias(エイリアス)も重要ですね。alias は実際その後の会話で出てきました。
↓pseudonym が p を発音しないことについては以下のような記事もあり
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10表現ずつ切っていきますが,この時点でまだエピソード1-1「終わりの始まり」の11分くらいです。ストレゴボルが出てきて自己紹介したあたりですね。
↓次回はこちら
↓ゲラルト役
↓ストレゴボル役