Netflix版ドラマ『ウィッチャー』を見て役に立ちそうor面白そうな英語表現を覚えるコーナーです。その12はこちら。
(1) teeny, weeny「ちっぽけな,本当にちっぽけな」
ゲラルトに対し「報酬の中から10%を要求すべきところだが本当にちっぽけなお願いを聞いてくれればいいんだよ」とヤスキエル。「飯くらいおごれや」といった感じですかね。teeny の語源は tiny です。
(2) on second thought(s)「(やっぱり)考え直した結果」
thoughts とするのは主にイギリス英語だそうです。
(3) I wouldn't count on leaving before dawn.「夜明けまでに出発できるとは考えていないさ」
count on Ving で「V することを当てにする」。パーティーは夜通し続くので朝まで出られないだろうというマウスサックのセリフ。舞台はシントラの宮殿でのパーティー。キャランセの娘パヴェッタがおり,エピソード1-1で描かれるシントラの陥落よりも前の時期に戻っています。キャランセ,キャランセの夫になる運命のエイスト,ゲラルト,ヤスキエル,マウスサック(のちのエルミオン),クラフ・アン・クライト(エイストの甥)が一堂に会する重要回です。
(4) suitor「求婚者」
パーティーでは諸国からやって来た身分の高い者たちがパヴェッタに求婚します。パヴェッタの夫になるべき人物ということは,シリラの父になるべき人物ということですね。ウィッチャー3をやった人は誰だか分かりますね。このエピソードにも登場します。呪われた姿で。
(5) Drown your sorrows on me.「これで悲しみを紛らわしてくれ」
drown「溺死させる」より,drown one's sorrows「悲しみを酒で溺死させる」→「悲しみを酒で忘れる」。on me は「私のおごりで」。話者はヤスキエルに金を渡した上でこう言いました。
FF11 にドラウンという黒魔法があります。精霊系弱体魔法で,STR を下げる効果があります。
(6) waterworks「上水道;涙腺,涙」
キャランセが娘のパヴェッタに「泣いたって駄目ですよ」的なことを言っているようです。マウスサックの話では,どうも既にクラフ・アン・クライトがパヴェッタの夫になるという線で話がまとまっており(よってパーティーにおける求愛劇は茶番ということ),武骨な若者との結婚をパヴェッタが嫌がって泣いているようです。キャランセは「スケリッジとの同盟がシントラの平和にとって一番」と考えているようです。キャランセの夫になるエイストもスケリッジのヤール(Jarl;首長)です。エピソード1-1でシントラが陥落する際もキャランセは「スケリッジからの援軍の船はどうした?」と聞いていました。
(7) He's from good stock.
good stock「良い血筋」。アン・クライト一族のことです。こう言ってキャランセはパヴェッタを説得しようとしています。
(8) shite
shit のことです(イギリス英語俗語)。「シット」に対して,「シャイト」と発音します。映画『ロック・ユー』で何度も出てきました。
パーティーで飲んだくれたちの喧嘩が始まっています。
(9) The Butcher of Blaviken bleats utter nonsense.「ブラビケンの殺し屋はたわごとをほざきやがる」
bleat は「(羊が)メーと鳴く;ぶつぶつ言う」。utter nonsense は「全くナンセンスなこと」
(10) There was no slaying.「殺しはなかった」
There is no Ving は「V することはできない」という意味ですが,上記のセリフは「殺害行為はなかった」という意味です。キャランセが「ゲラルトはエルフをどう殺したかの話で私たちを楽しませてくれるでしょう」と言ったのですが,ゲラルトは「エルフを殺したりはしていない。むしろ(フィラヴァンドレルたちに)捕まって殺されかけた」と答えました。
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パーティーの真っ最中です。
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