「be動詞・助動詞の後,一般動詞の前」という文言を授業で聞きませんでしたか?
sometimesやalwaysのような「頻度・回数を表す副詞」は,この位置に置かれるのだそうです。そしてこの位置のことを文法用語で「中位」と呼びます。
「頻度・回数を表す副詞は中位に置かれる」といった風にです。
ブログをまとめていく中で,「頻度・回数を表す副詞」でなくても中位に置かれる傾向のある副詞は多いことに気づきましたので,そういう副詞をここにまとめていきます。
(1)頻度・回数を表す副詞(always, often, sometimes, never)
I am always busy.(be動詞の後)
They can often be seen among...「それらは……の間でよく見られる」(助動詞の後)
He never goes to church.(一般動詞の前)
(2)hardly「ほとんど……ない」
I was hardly aware of the danger.「その危険にほとんど気づいていなかった」(be動詞の後)
I can hardly understand...(助動詞の後)
I hardly slept last night.(一般動詞の前)
(3)not「ない」
I am not sleeping.(be動詞の後)
※U2の Bad という曲の歌詞にあります。この曲,すごく好きなんです。
I cannot understand...(助動詞の後)
※can notはcannotとするのが一般的ですね。
I don't think...(一般動詞の前)
※助動詞doを使うのは注意ですね。その結果,助動詞の後,一般動詞の前になります。
(4)(会話における)only「だけ」
I am only...(be動詞の後)
I can only...(助動詞の後)
I only wish...(一般動詞の前)
2020/5/4の記事で書いたように「Vしさえすれば良い」はhave only to-Vとonly have to-Vがあり,only have toの方が一般的だそうです。
ここまで「頻度・回数を表す副詞」以外にも「中位」に置かれる副詞はあることを見てきましたが,
I'm studying hard.「私は一生懸命勉強しています」を
I'm hard studying.とするのは流石に違和感がありますよね? 様子や有り様を表す副詞はやっぱり動詞の後においた方が安心できますね。また,sometimesなどの「頻度・回数を表す副詞」を中位に置くのは絶対ではなく,文頭に置くことも許されているでしょう。ただし,hardlyを文頭に置くと〈否定語文頭倒置〉が起こってしまいますね。
I could hardly imagine...
→Hardly could I imagine...
です。気をつけましょう。
今回は以上となりますが,今回で2020/2/2以来100日連続ブログ更新しました。次の目標は365日……と言いたいところですが,とりあえず150日連続を目指したいと思います。今後とも当ブログをよろしくお願いします。