「避(よ)ける」「躱(かわ)す」と言えばdodgeがあります。
「ドッジボール」の連想から,意味は覚えやすいです。
dodge the bulletは「弾を避ける」ですが,「被害に遭わずに済む」の意で使われることもあります。
これに対しavoidは「質問・嫌なこと・事故を回避する」の意味のようですね。
evadeも「質問・追跡をかわす」の意味のようです。
avoid Ving,evade Ving「Vすることを回避する」は便利な表現ですね。
さて,映画を見ていると,Dodge!の代わりにDuck!と叫んでいることがあります。
duckもdodgeのような意味なんでしょうか。
『ウィズダム英和辞典』を引いてみると,「ひょいと潜る」「頭を下げる」のように書いてあります。
つまり「頭を引っ込めろ!(撃たれるぞ)」と叫んでいるわけですね。
興味深いことに,「アヒル」→「ひょいと潜る」ではなく,「ひょいと潜る」→「アヒル」の順で生まれたようなことが書いています。
fly「ハエ」も流石に「ハエ」→「飛ぶ」ではなく「飛ぶ」→「ハエ」ですよね。
行為の特徴が動物の名前になるのは,あり得ることですね(キツツキ,アリクイなど)
以下,簡単な動物の名前を幾つか調べて,どんな動詞の意味があるか調べてみます。
swallow「飲み込む,鵜呑みにする」
dog「つきまとう,尾行する」
fox「惑わす」「(be foxed)難しくて分からない」
monkey「ふざける,使い方が分からないのに触る(monkey around)」
horse「馬に乗せる」「馬鹿騒ぎする(horse around)」
cow【別語源?】「脅す」
rat「裏切る」
bear「売り叩く」,【熊とは別語源で】「耐える」
whale「捕鯨する」「強く殴る」
chicken「怖気づいてやめる(chicken out of Ving)」
cat「女を漁る(cat around)」「(錨を)上げる」
bull「買い漁る,力づくで進む」
ハァハァ……この辺にしといたろう……。
そう言えば「嚥下」の中に「燕」という文字が入っていますね!
なかなか多いですね。また見つかったらここに書き足しておきたいと思います。
↓ボクシングに「ダッキング」という技術がありますが,duck から来ています。