『ウィッチャー』原作小説を読み,お役に立ちそうor面白そうな単語を紹介するコーナーです。その10はこちら。
(101) admirer「崇拝者,ファン,(女性への)求愛者」
ダンデリオンの「ファン」の意で登場した語です。興味深かったのは,
“You are too famous and well known to know all of your admirers.”
という使われ方でした。too ... to-Vは「余りに……すぎてVできない」ですから,「貴方は余りにも有名すぎて,全てのファンの顔を覚えられないでしょう」と言っているわけです。
(102) graciously /ɡréɪʃəsli/ 「寛大に,快く,慈悲深く」
graciously forgive N「Nを寛大に許す」の形で使われていました。
(103) count on O to-V,count on O Ving「OがVすることを当てにする」
count on Oは「Oを当てにする」で,rely onやdepend onの柔らかい表現です。逆にrest onは堅い表現になります。countは「計算する」という意味があるので,「計算に入れる」というイメージでしょう。
更にOの後にto-VかVingを続ければ,「Vすることを期待する」のようにできます。
(104) put on airs「威張る,偉そうな態度を取る」
重要熟語です。put onは「着る,身に付ける」,airsは「雰囲気」です。「それっぽい雰囲気を身にまとう」ということです。どんな雰囲気か指定する場合はput on an air of indifference「無関心を装う」のように言います。
(105) veneer /vənɪ́ər/「化粧板,薄板,虚飾,うわべ」
何事かと思ったら「ベニア板」のveneerでした。
(106) give away「(秘密を)明かす,もらす;無料で与える」
重要熟語です。東大も出題していましたね。
(107) punctuate「句読点を打つ,区切る,中断させる」
punctuated from time to time「時々中断した」の形で使われています。a punctuation markで「句読点」です。「感嘆符」はexclaim「叫ぶ」→an exclamation mark [point]です。
(108) scoundrel /skáʊndr(ə)l/「悪党」
小説やゲームに出てきやすい語です。
(109) loathe /loʊð/「嫌う,憎む(hate,dislike)」
eを取ったloath,loth /loʊθ/が形容詞形(=reluctant)です。
「僕は暴力は嫌いなんだけどねぇ(I loathe violence)」とダンデリオンが凄んでいます。
(110) stiletto /stɪlétoʊ/「短剣,スティレット」
これも小説やゲームに出てきやすいですね。イタリア語では「ヒール靴」も意味します。
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