英語の名言29に続き,30です。
(30)
There are three ways to get something done — do it yourself, hire someone to do it, or ask your kids not to do it.
物事をさせるには、自分でやるか、人を雇ってやらせるか、子どもたちに「やらないでね」と言えばよい。
Malcolm L. Kushner
Malcolm L. Kushner は『笑うビジネスマン(Light Touch: How to Use Humor for Business Success)』という邦訳された本の著者のようです。
hire /háɪər/ は higher と同音です。発音記号に「ヤ」行を表す /j/(young /jʌŋ/ の /j/)がないため,「ヤ」の音を出そうとしなくて良さそうです。「ハイヤー」というより「ハイアー」ですね。乾かす「ドライヤー」drier /dráɪər/ も /j/ はありませんから「ドライアー」が正しいようです。
get O+過去分詞 は have O+過去分詞とも言い,「Oを〜させる/してもらう/される」です。have my hair cut「髪を切ってもらう」に使われているものですね。使役用法において have でも get でもほぼ同じ意味ですが,get の方が「やや力が要る」感じになります。例えば have O+原形「Oに〜させる」よりも get O to-V「OにVさせる」の方がやってもらうまでの努力を要します(頼んだりが必要)。have が「持っている」,get が「得る」であることも関係しているでしょう。また get の方は〈方向性〉のtoが入ることも,簡単ではない事を暗示します。get には「動かす,連れて行く」の意味もあり,「Vするところへ動かす」というのが get O to-V の成り立ちなわけです。
get him across the river「彼に川を渡らせる,彼を川の向こう岸に渡す」
get him to-V「彼を V するに至らせる」→「彼に V させる」
get to-V もあります。「(自分が)V するようになる」です。
get に「移動させる」の意味があることは以下の記事で解説しています。