『ウィッチャー』原作小説を読み,お役に立ちそうor面白そうな単語を紹介するコーナーです。その9はこちら。
(91) derisively /dɪráɪsɪvli/「嘲るように」
これは難しい語ですね。derideが「嘲る」でderisiveが「嘲るような」。これの副詞形です。rをcに変えたdecide「決定する,決心する」,decisive「決定的な,断固とした」,decisively「決定的に,断固として」の方が重要です。derisivelyの代わりとして,scorn「嘲る」,scornful「嘲るような」,scornfully「嘲るように」を例えばお勧めします。お菓子の「スコーン」はsconeだから注意ね(・ω・)
(92) a dash of...「僅かの」
「突進する」のdashと同じ単語です。「突進」から「大量」と誤解しないようにしましょう。
(93) sit up「きちんと座り直す」
sit upは「寝ないで起きている」がまずは重要です(sit up late,stay up late)。他に「背筋を伸ばしてきちんと座る」「起き直る」の意味があります。
(94) remark「ことば,述べる」
どうしてもremarkable「注目すべき」からの類推からremarkを「注目」と思ってしまいがちですが,まずは「ことば,述べる」を覚えて下さい。a witty remarkは「賢い気付き」ではなく「賢い言葉」です。東京大学でも複数回出題されています。
(95) cannot afford「買う余裕がない」
ダンデリオンが女郎屋におり,「2人分は出せない(cannot afford them both)」と言っているシーンです。can(not) afford to-Vの形もあり「(金銭的,時間的,精神的に)Vする余裕がある(ない)」という意味です。
(96) see to it that...「……であるよう取り計らう」
「……であることを保証する」「必ず……となるよう気をつける」などといった意味です。aboutやbutなど一部の前置詞を除いて,前置詞の直後にthat節は書けないため(see to that節とできないため),まず仮目的語のitを挟んでから,後でthat節を書いた結果,see to it that... という形になりました。depend on it that... などもあります。
(97) scrutinize (scrutinise)「綿密に調べる,じろじろ見る,詮索する」
意外かもしれませんが,studyも「じっと見る,よく調べる」の意があります。
(98) If I'm not mistaken「私の記憶に間違いがないなら」
If I remember correctlyやIf my memory serves me rightなどの同意表現があります。be mistakenで「間違っている」という意味です。
(99) take A to be B「AをBと間違える」
take A for B,mistake A for Bとも言います。Who did you take me to be?で「私を誰と間違ったのですか?」になります。作り方は,
You took me to be my brother.「あなたは私を兄と間違いました」
→You took me to be who? 「あなたは私を誰と間違いました?」
→Who did you take me to be? 「あなたは私を誰と間違いました?」
です。
(100) anonymity「匿名であること」
anonymous「匿名の」の名詞形です。成り立ちは「打ち消し(an)」+「名前(onym)」です。「打ち消し(an)」を「反対(ant)」にすればantonym「反意語」です。「同意語」はsynonymですね。
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