フレイニャのブログ

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Asgard Stories 4:エルフの国アルフヘイム

Asgard Stories

Asgard Stories 3では,悪戯をしていた小人(ドワーフ?)がオーディンの命により地下で働かされる話でした。その続きです。

“And now,” said Odin, turning to the idle ones, “what have you been doing?”

“We were doing nothing at all, so we could not have harmed any one, and we pray you to spare us!” cried they.

「さて」とオーディンは何もしていない小人達の方を向き,「お前達は今まで何をしていたのだ?」と聞きました。

「私達は何もしていませんでした。なので私達は誰にも迷惑をかけたはずはありません。私達を見逃して下さい!」と彼らは叫びました。

couldn’t have 過去分詞は仮定法でも使われえますが,ここは仮定法(=反実仮想)と取るのも変なので,cannot have 過去分詞「……したはずがない」と同義と取ります。

spare usspare us N「私達からNを免除する」からNの部分を略した形です。(2020/11/5追記)『グリードフォール』というゲームで主人公が「私たちの商人を襲わないなら」と言っている時の「襲わない」に当たる単語がspareでした!

 

“Do you not know that those who sit idle when they should be doing good deserve punishment, too?” said Odin. “I shall put you in charge of all the trees and flowers, and shall send one of the Æsir to teach you, so that you may be doing some good in the world.” Then the little elves went to work among the flowers, and Frey, the bright god of summer and sunshine, was a kind master to them.

「良き事をすべき時に何もせず座っている者だって罰を受けることになると知らないのか?」とオーディンは言いました。「お前達には木と花の世話を任せることにしよう。エーシルの1人を寄越して教えさせるから,お前達もこの世に多少の善行を為せるであろう」 それで小さなエルフ達は花々の世話をしに行き,夏と日光の輝く神フレイが彼らの優しい主人となりました。

tooは悪戯をしていたドワーフだけでなく,だらけていたお前達エルフ「も」という意味で付いていると思われます。前の部分で「私達は人間に悪さをしていなかったんだから良いでしょ!」と言ったのに対し,「何もしていないのも駄目なんだ」と言ってエルフに役割を与えようとするわけです。

in charge of N「Nの管理責任がある」「責任」の記事で触れました。

so that you may Vは「お前達がVできるように」ですが,カンマもあるので後訳し(訳し下げ)しました。

フレイが登場しましたが,Wikipediaを引くと妖精の国アルフヘイムの王とあります。

 

He taught them how to open the folded buds in the sunshine, to fill the honey cups, and lead the bees along the flower passages to find their food, to hatch the birds’ eggs, and teach the little ones their songs, and then each night to fetch the water for dewdrops, to be hung on every leaf and blade of grass. When their work was finished, and the moon had risen, these busy elves and fairies enjoyed many a happy evening, dancing and frisking on the green by moonlight. And so our world of Midgard was filled with busy work and play.

フレイはエルフ達に閉じた蕾を日光の下で開く方法,花のがくに蜜を満たす方法,蜂に道を示して蜜を見つけさせる方法,鳥たちの卵を孵らせる方法,小さなエルフ達に歌を教える方法,そして毎晩,露の雫のために水を集め,あらゆる葉に垂らす方法を教えました。エルフ達の仕事が終わり,月が登ると,この忙しいエルフや妖精たちは月明かりの下,草の上で踊ったりじゃれ合ったりしながら,幾多の楽しい夜を過ごしました。だから私達のミズガルズの世界も忙しい仕事と遊びでいっぱいなのです。

・最後の一文で,人間が何故働かねばならないかをこじつけてきましたね。

cupは花の「萼(がく)」の意味があります。

blade (of grass)leafよりも細いものです。

・「many a+単数名詞」は「many+複数名詞」よりも固い言い方です。

 

Even now, in our time, the people in the lands of the north, and in Germany, have many old sayings and stories that have come down to them from the days long ago. There is a beautiful white flower in the north, which is called Baldur’s Brow, because it is so pure and bright, like the face of the dear sun-god, Baldur; and in some places, when the farmers gather in their harvest of grain, they leave a little bunch of it standing in the field, for Father Odin’s horse.

今私達の時代でも,北欧やドイツの民衆の間には,昔々の彼らまで遡る古い言い回しや物語があります。北欧にはまるで愛しい太陽の神バルドルの顔のように清らかで明るいため,バルドルの眉と呼ばれる美しい白い花があります。また一部の地域では,農民が穀物を収穫する時,小さなひと束を畑に残しておくのは,父なるオーディンの馬のためです。

・peopleは「人々」ですが,the peopleには「人民,住民,民衆」と訳す方法があります。

sayingは「諺」が有名な訳語ですが,「バルドルの眉」は諺ではないので「言い回し」としました。なおbrowは「ブロウ」ではなく「ブラウ」が正しい発音に近いです。brownと同じです。

 

We have some English names to remind us of those old tales of our forefathers, for we have Tuesday named for Tyr, or Tiu, the brave god who gave his right hand to save his friends; Wednesday, or Wodensday, named for Odin; Thursday, for Thor, the thunder-god; and Friday, for either the goddess Frigga, or Freyja, or for Frey, the god of summer, who ruled the fairies.

私達の先祖の物語を思い出させてくれる英語の名前が幾つかあります。というのは,チューズデイは,仲間を助けるために右腕を差し出した勇敢な神テュール(ティウ)に因む日です。ウェンズデイはヴォーダンつまりオーディンの日。サースデイは雷神トールの日。フライデイは女神フリッガ(フレイヤ)あるいは,妖精たちを支配した夏の神フレイの日なのです。

テュールは軍神ですが,古くは天空神だったとされ,tyrant「暴君,僭主」はTyrが語源ではと見ています。テュールの右腕を奪ったのはフェンリルですね。save his friends「仲間を助ける」とは,他の神が怖がっていたところ,勇敢なテュールだけがフェンリルに右腕を預けたということでしょう(結果,食われてしまいました)

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ここまでが世界の説明で,次回からいよいよ物語が始まります。ここまで本の8ページで,最終章「神々のたそがれ」は100ページくらいから始まりますので,まだ10倍ほどの量があります。今年中に終われればいいなくらいの気持ちでやっていきたいと思います。

 


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