フレイニャのブログ

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なぜ but は「しかし」の意味になったのか(附.that 節を続けられない前置詞)

キス・オブ・ザ・ドラゴンという映画,好きな映画の一つです。ジェット・リーがかっこいいのとブリジット・フォンダがエロかわですよね。

この映画の1シーンだったと思いますが,部下が上司に “Except...” って言ったんですね。何か発言したあと,言いにくそうに「ただ……」です(ただ……逃げられました。みたいな)

このとき初めて私は but の語源に気づきました。説明しましょう。

ほとんどの前置詞の後に that 節は続けられません

about that「それについて」は良いのですが(この that は代名詞),about that 節「……であることについて」は不可(接続詞 that は不可)なんですね。

例外として,

in that 節「……である点において」

except that 節「……であることを除き」

は OK です。

S V in that S' V'.「S'V' という点において SV である」

S V except that S' V'.「S'V' ということを除いて SV である」

これが,

S V, except that S' V'.「SV である。(ただし)S'V' ということを除いて」

S V, except S' V'.「SV である。ただし S'V' ではあるが」(that の省略)

となり,except が but のような意味になったのです。

というよりも……

そもそも but に except「…を除いて」の意味がありました

nothing but...「…以外の何物でもない」→「…でしかない」の but です。

cannot but...「…以外できない」→「…せずにはいられない」も有名です。

S V but that S' V'.「S'V' ということを除いて SV である」

S V but S' V'.「SV である。ただし S'V' であるが」(that の省略)

ということで「…以外に」という意味があったから「しかし」の意味になったのですね。

「しかし」の but が「…以外」の意を持つようになったのではなく,「…以外」の意を持つ but と except が but that...,except that... を経て「しかし,ただし」になったのです。

ついでに調べると(but etymology でググってみて下さい),but の語源は

by+out

だそうです。面白いですね!そこで10秒以内に「but が『しかし』になった理由」を(強引に)言える文言を考えました。

but は by+out!「そば」の「外」だから「除く」。だから「しかし」!

out を付けて「除く,除外」の意味を持つ熟語を2つ紹介します。

lock out「(工場を閉鎖して)締め出す,ロックアウトする」

待遇改善を求めて仕事をしないのをストライキといいますが,逆に資本家の側が仕事をさせないのがロックアウトです。また鍵を中に入れたまま出てしまい入れなくなる状況は be locked out「締め出される」ですね。

leave out「除外する(omit)」

「外に(out)放置する(leave)」わけですから「のけものにする」→「省く,ハブる」です。

最後にもう一つ,but の意味になる1単語を紹介します。それは only です。

S V, only S' V'.「SV だ。ただ S'V' だ(けど)」

副詞の only「ただ…だけ」から発展したのでしょうね。

「とても楽しかったわ……ただ,風でかつらが飛んじゃっただけ」

次回は,前置詞の後といった「that 節不可」の場合に that 節に持ち込む方法について検証し,直接 that 節を続けるのは次第に可になっていくのではないかという予想について話したいと思います。

↓書きました。

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蛇足:受験生の方は except と expect を見間違えないようにしましょう。c と p が入れ替わっただけです。

↓nothing but と anything but については以下に書きました。

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