Netflix版ドラマ『ウィッチャー』を見て役に立ちそうor面白そうな英語表現を覚えるコーナーです。その2はこちら。
(1) With O C「O が C の状態にあって」
〈付帯状況の with〉と言われるものです。実際は With the fate of the Continent at stake で,the fate of the Continent「大陸の運命」が O,at stake「危機にあって」が C です。「大陸の運命が危機にある状況で」
(2) choose between A and B「A と B からどちらかを選ぶ」
choose from...「……の中から選ぶ」もあります。choose O「O を選ぶ」もあるため,choose one from...「……の中から1つ選ぶ」や choose two from...「……の中から2つ選ぶ」のようにもできます。実際には If I have to choose between one evil and another「1つの悪ともう1つの悪からどちらかを選ばねばならないとしたら」(ゲラルトのセリフ)でした。ストレゴボルはゲラルトに「レンフリを殺すことは小さい悪だから」と言って殺害を依頼するのですが,ゲラルトは「小さくても悪であり,悪と悪の選択ならどちらも選ばない」と言って依頼を断ります。
初めて見た語です。シントラの宮殿で舞踏会が開かれています。shin「すね」と dig「掘る」から来た語です。脚で跳んで踊る様が,脚で床を掘っているように見えるからでしょうか。
(4) No good will come of it.「ろくなことはない」
no good will come「良いことはやって来ない」+of it「そこから」。エイスト(スケリッジ出身でキャランセの夫)が「ワイルドハントを見た。悪いことが起こる」と言っています。ワイルドハントは戦争などの前触れです。
(5) behind the curve「遅れて」
なぜか『ランダムハウス英和大辞典』には見当たらなかったのですが,Weblio や英辞郎には載っていました。エイストが「ワイルドハントを見た。戦争の前触れだ」と言ったのに対し,キャランセが「ニルフガードがエビングを取った時から既に戦争は始まっている。ワイルドハントは遅れてるのかしら」と皮肉で返しています。
(6) Your dismissive tone says it is.
これは面白い表現ですね。dismissive は「否定・否認するような」。「あなたが否定する声のトーンから,逆に本当だと分かる」。シリラのキャランセに対するセリフです。
(7) Should we fall to Nilfgaard,「万が一我々がニルフガードの手に落ちれば」
Should we V = If we should V「万が一我々が V すれば」。fall to...「(敵など)の手に落ちる」
(8) honor A with B「A に B でもって名誉を与える」「A に B という名誉を与える」
実際は Would you honor me with a dance? 他国の王子のマーティンがシリラをダンスに誘った時のセリフ。
(9) She'd love to.
前項への返答としてシリラ本人が I'd love to.「ぜひしたいですわ」と答えるところですが,シリラが答えを躊躇していたので代わりにキャランセが答えてしまいました。
(10) I stand corrected.「間違いを認めます」
correct は「……を訂正する,正す」。stand corrected は「誤りを認める」という意味です。「ニルフガードは攻めてこない」と言っていたキャランセですが,斥候が戻り実際には間近に迫っていることが分かりました。エピソード1-1で描かれるのは「ゲラルトがブラビケンの殺し屋と言われるようになったいきさつ」と「シントラの陥落」「シントラの虐殺」です。
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エピソード1-1「終わりの始まり」の半分くらいの所まで来ました。
↓次回はこちら