フレイニャのブログ

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形態素“chron”,“tempo”──「時」

クロノ・トリガー」「クロノ・クロス」名作ですよね。

「ガルディア城」「時の回廊」「時のみる夢」「生命〜遠い約束〜」名曲だらけです(メインコンポーザー光田康典さん)

思うのですが,なぜ「時」「時空」「光」「波」などの物理学用語はファンタジック,またノスタルジックに響くのでしょうか。 

ということで今回は形態素“chron”です。意味は「時」ですね。

ギリシア神話の時の神クロノス(Khronos)から来ているようです(ティターン神族の長クロノスKronosとは別)

またゾロアスター教の分派ズルワーン教の創造神ズルワーンは時間の神で,「クロノ・クロス」エンディングで名前だけ登場します。

 

chronic「長引く,慢性的な,常習(犯)の」

chronic disease「慢性的な病気」,chronic recession「長引く景気後退」

chronically「慢性的に」

be chronically short of N「慢性的にNが不足している」は,be always short of N「いつもNが足りない」を堅くした表現ですね。

chronological「時間順の,時系列の」

chronological table「年表」

in alphabetical orderは「アルファベット順で」,in chronological orderは「時間順で」です。

chronicle「年代記※新聞の固有名詞に使われることあり

chronometer「クロノメーター※航海などに使われる高性能な時計

anachronism「時代錯誤,時代遅れの存在」ana「上に,反対に」

アナクロニズム(時代錯誤)とアラクノフォビア(蜘蛛恐怖症)を混同しないようにしましょう笑

synchronize「同時に起こる・同時に起こす」

※「シンクロナイズド・スイミング」や「シンクロする」のsynchronizeです。

 

もう一つ,形態素“tempo”も「時」を意味します。

temporary「一時的な,つかの間の」

※「仮設住宅」はtemporary housing [house, dwelling],またmakeshift「間に合せの」という形容詞もtemporaryの代わりに使えます。なお動詞のhouseはsが濁るため,housingもsが濁ります。

contemporary「同時代の,現代の」

contemporary art「現代芸術」

Elizabeth I and Shakespeare were contemporaries.「エリザベス一世シェイクスピアは同時代人だった」※エリザベス一世は1533-1603,シェイクスピアは1564-1616なので30歳ほど年下ですが。

temporaryとcontemporaryは似ているので混同しやすいですが,接頭辞“con”「同じ」に着目すれば混同は避けられるはずです。接頭辞“con, col, coなど”については2020/2/5の記事で解説しました。

 

形態素に着目することは混同も防げるし,とても重要ですよ。今日はこの辺で!

 


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