フレイニャのブログ

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「私が学生時代を思い出す橋」(関係代名詞で絶対間違わない方法)

英作文の問題です。

「学生時代」をmy school daysとした時,「私が学生時代を思い出す橋」をどう訳せばいいでしょうか。

こういう時大切なのは,構造よりも意(事実関係)を伝えることを優先することです(主語を変えてみろなんていうのもよく言われることですね)

「私が学生時代を思い出す橋」という構造に拘泥せず,「この橋を見ると私は学生時代を思い出します」When I see this bridge I remember my school days. のようにするのが柔軟です。

しかしこれでは話が終わってしまうので,今回は敢えて関係代名詞を使って「私が学生時代を思い出す橋」を表現することにしましょう。

やってはいけないのは(×)the bridge which I remember my school daysです。

これがなぜ間違いか分からない人は関係代名詞が分かっていないわけであり,中高生からやり直しです。

関係代名詞は,関係代名詞節中で主語か目的語の役割を担っていなければなりません(ルール甲)

もう一度,(×)the bridge which I remember my school days を見てください。関係代名詞節とは,関係代名詞whichが導く節(下線部)です。この中で,主語の役割は I が担っています。目的語の役割はmy school daysが担っています。whichは主語にも,目的語にも,何にもなっていないため,誤りなのです。この「主語にも目的語にもなっていない」ことが許される繋ぎ語は関係副詞(when, whereなど)と接続詞(when, becauseなど)です。

ここで関係代名詞を使い,絶対間違わない方法をお教えします。関係代名詞の直後に動詞を続けるのです。そうすれば関係代名詞が主語の役割を担う(主格の関係代名詞と言います)ことになり,ルール甲に適するからです。一番簡単なのはisを続けることですね。

the bridge which is...

the woman who is...

the people who are...

このように書いた時点で誤りはありません。しかしis以外の動詞も有用です。「私が学生時代を思い出す橋」の例では,「OにVさせる」の使役動詞make O Vを使って,the bridge which makes me remember my school daysとすれば,「私に学生時代を思い出させる橋」つまり「(見れば)私が学生時代を思い出す橋」の完成です。

更に便利なことに,英語は使役動詞を使うことなく,ある感情や認識を持たせることを表す動詞が豊富です。「Oを驚かせる」はmake O surprisedとしなくても,surprise Oでいいのです。使役動詞を使わずとも「思い出させる」を表現する動詞,それがremindです。

remind 人 of 物事「〈人〉に〈物事〉を思い出させる」と,ofを介することに注意してください。inform 人 of 物事「〈人〉に〈物事〉を知らせる」も同構造です。

これを使えば,the bridge which makes me remember my school days は,the bridge which reminds me of my school days となります。

「これは私が学生時代を思い出す橋です」としたければ,

This is the bridge which reminds me of my school daysとなりますが,ここで関係代名詞に拘るのをやめれば,

This bridge reminds me of my school days. がスッキリしますね。

今回は文法語法の話をするために関係代名詞に拘りましたが,英作文では関係代名詞を使わず2文に分けることも極意の1つです(「難は分割せよ」です)

なお,remind - reminded - reminded はremain - remained - remained と混同しやすいので気をつけましょう。

 


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