文頭にForが立った時,以下の2択で処理しましょう。
(1) For は接続詞で,
For S V.「というのもSVだ(から)」
このforはand,butと同じ等位接続詞というもので,本来は
S V(,) and S V.
S V(,) but S V.
S V(,) for S V.
と文を切らずに使わねばなりません。しかし,前の文が長過ぎる時,一旦文を切って
S V. And S V.
S V. But S V.
S V. For S V.
となることがあり,これが(1)です。この場合は前文からの繋がりで読む必要があります。
(2) For は前置詞で,
〈For N〉S V.「Nにとって/Nのために/Nの代わりにSVだ」
substitute A for B「Bの代わりにAを代用する」のfor Bだけが文頭に立ち,
For B, we substitute A.「Bの代わりに我々はAを使うのだ」
のようになっていることもあるので気をつけて下さい。
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なおsubstitute A for Bが,「Aの代わりにBを使う」なのか「Bの代わりにAを使う」なのか分からなくなるという方は,
(ア) substituteはとりあえず「使う」という意味だ。だからsubstitute Aの時点で「Aを使う」となるのは確定
と考えれば間違えないと思いますし,更には
(イ) for Nは「Nの代わりに」という意味なのだから,substitute A for Bは「Bの代わりに」が確定→「Aを使う」と考えても良いです。
~~
ということで(1)と(2)の区別が重要なわけですが,よく見ると見た目で判断できます。S VのS(主語)になれるのは名詞・代名詞だから,SもNに置き換えてしまうと
(1)なら For+N+V(For+名詞+動詞)
(2)なら For+N+N+V(For+名詞+名詞+動詞)
となります。というわけで,Forと動詞の間の名詞の塊が1個なら(1),2個なら(2)です。
次回はこれに似た「文頭のNow」を解説します。
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