フレイニャのブログ

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英語の名言27

英語の名言26に引き続き,27です。

 

(27)

When we know to read our own hearts, we acquire wisdom of the hearts of others.

自分の心を読めるようになれば,他人の心を読めるようになる。

Denis Diderot(1713-84,『百科全書』の編纂者)

 

必ずしも考えていることは一緒とは限りませんが,自分が「この時間,なんか嫌だな」と思っている時に相手もそう思っている可能性はあるでしょう。でもそれを気にしすぎると,気を使いすぎる人になっていまいますね。

 

read「読む」は

read one's mind,read one's heart,read one's thoughts,read one's feelings

「考え・心・気持ちを読む」

read one's lips,read one's gestures

「唇を読む」「身振り手振りの意味を理解する」

read the meter

「メーターの数字を読む」

read the wind,read the direction of the wind

「風を読む,風向きを読む」

のように,様々なものを読み取るのに使えます。無線では,

Do you read me?

で「聞こえますか」の意になるようですね(普通にhearでも可)うっかり「先導して下さい」と誤解して先に行ったりしないようにしましょう。

 

また本や文章を「読む」場合でも,

read A to B, read B A「AをBに読んで聞かせる」(ex. Read me a book.)

read A aloud「Aを朗読する」

read A out「Aを読み上げる」

といった語法があります。そう言えば先日read between the linesを解説しましたね。

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know to-Vというあまり習わない用法に関しては, 「Vすべきであることは分かっている」という意味があります。ただここではlearn to-V「Vできるようになる」の意味でしょう。ディドロさんは母語フランス語で言ったはずで,それを誰かが英語に翻訳する中でknow toに変換されたと考えられます,

 

なお(老婆心ながら)些末なことですがイギリスの地名Readingは「レディング」です。ロンドンにまあまあ近いですね。「レディング大学(University of Reading)」があります。またwell-read「博学の」などの-readは /red/ の発音です。

 

ディドロダランベール(1717-83)とともに『百科全書』を編纂した哲学者・啓蒙思想家です。『百科全書』はまさに百科事典で,20年と184人の執筆者を要しました。ヴォルテール(1694-1778)やルソー(1712-78)も寄稿しています。百科事典などの事典の項目を読むのって楽しいですよね。今ではウィキペディアか(^^)

ja.wikipedia.org

 

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