私の好きな映画に「トゥー・フォー・ザ・マネー」というものがあります。きっかけはたまたまコンビニで買った「アメリカン・ギャングスター」が面白かった上にその中の「ドン・カッターノ」役のアーマンド・アサンテが気に入って,彼が出ている映画を探したことでした。
「トゥー・フォー・ザ・マネー」でアサンテは完全な脇役ですが,「逆転法廷」は彼の主演映画なので,魅力が堪能できますし,ストーリーもなかなか面白いです。
「トゥー・フォー・ザ・マネー」はスポーツ好きの純粋な青年ブランドン(マシュー・マコノヒー)がやり手のビジネスマン・ウォルター(アル・パチーノ)に見いだされ,「ジョン・アンソニー」という芸名をもらってテレビで情報商材を売りボロ儲けするが,葛藤と対立が起こるという筋書きです。
さて,その映画の中で,ジョンがウォルターに質問しようとし,それに対しウォルターが
Shoot!
と機嫌良く答えるシーンがあります。これはアメリカ英語で「言ってごらん」という意味です。砕けた言い方なので公式の質疑で使われることはなさそうですが。
話や行動を促してGo ahead.「どうぞ」「続けて」というのもありましたね。
この機にshootにまつわる他の注意点をまとめてみます。
shoot Nとshoot at N
shoot Nは「Nを撃つ」,shoot at Nは「Nを狙って撃つ」(結果不明)です。
shoot oneselfは「拳銃自殺する」
shoot oneself in the headとすれば,まずは自殺でしょう。
shoot oneself in the footは「自ら災いを招く,墓穴を掘る」という意味になることもあります。
名詞はshot
shootはshoot - shot -shotと活用しますが,shootの名詞形はshotです。
think - thought - thoughtの名詞形もthoughtですね。
日本語ではサッカーでは「ナイスシュート」,ゴルフでは「ナイスショット」と使い分ける傾向がありますが,英語ではどの球技でもshotです。
名詞のshoot?
しかしshootが名詞で使われることもあり,「新芽」「撮影(shooting)」「射撃(shooting)」があります。なお「ダストシュート」という語がありますが,chute(parachuteのchute)を使うようですね(発音はshootと同じです)
「新芽」は自動詞shootの「急上昇する,ぐんぐん伸びる」(shoot to...,shoot up to...)から来ているようです。
映画を見ながら,これなんて意味だろう?と調べるのも楽しいですね。私は気に入った映画は〈英語音声・日本語字幕〉で何度か見て,筋や大体の台詞が入ったら〈英語音声・英語字幕〉で見るようにしています。