形態素“fare”には「行く(go)」の意味があります。
これがそのまま英単語fare「運賃,乗り物料金」の意味になっています。ferry「フェリー」とも関係があるようです。
このfareにwellが付いた2語がwelfareとfarewellです。前にwellが付く時はlが1つになります。これはalways(all+ways),pastime(pass+time),fulfill or fulfil(full+fill)などにも見られることです。
(1)welfare「福祉,幸福;生活保護」
「うまく(well)」+「やって行く(fare=go)」ということで「幸福(well-being)」→「福祉」です。また「福祉に頼って生きている」と言えば「生活保護」を連想しますね?ということでアメリカ英語で「生活保護」の意味にもなります。
a welfare stateは「福祉国家」です。
(2)farewell「さらば」
「うまく(well)」+「やって行けよ(fare=go)」ということで「さらば;別れ(の)」です。古めかしい言い方でfare thee wellとかfare you wellという言い方もあるようです(theeはthou「汝」の目的格)。そして何故かfare thee well(fare-thee-well)は「完成(perfection)」みたいな意味もあるらしいんですよね。「別れ」→「最後」→「完成」と意味が発展したんでしょうかね。
最後はマニアックな話でしたがwelfareは重要語ですよ!
最初にfare「運賃」の話をしたので,近いうちに「料金」系をまとめたいと思います!