2020/5/28の記事でsynonym「同義語」が登場したので“onym”をやります。
“onym”=name「名前」
onymもnameもnamaeも似ていますね! 最後は偶然でしょうが……
(1)syn「同・共」と共に
synonym「同義語」
※synpathy「同情,共感」
(2)ant(i)「反」と共に ※母音やhの前では anti → ant
antonym「反意語」
※antipathy「反感」
(3)a「無」と共に
anonymous「匿名の」
※apathy「無感動」
(4)pseudo「擬似,似非(えせ)」と共に
pseudonym「ペンネーム,偽名」 ※「シュードニム」
※pseudoscience「えせ科学」
(5)acro「先端,頂上」と共に
acronym「頭文字を組み合わせた語(USAとか)」
※acropolis「アクロポリス」(←山の上の町)
※なおアクロニムの中には,それがさらに意味を持つように見えるものもありますね。例えばFF14のFateはFull Active Time Eventのアクロニムですが,fateは「運命」と読めます。またFF零式のMoogleもMilitary Operation Organization Guidance Logistics Expertと紹介されますが,これには笑うしかないですね。なおFateのように頭字語が意味を持つ単語として読めるように作るものをアプロニム,Moogleのように実はこれの略なんだよと後からこじつけることをバクロニム(bacronym,back acronymより)と言うそうです。
(6)オノマトペ(onomatopoeia)のonomatも“name”と同根だそうです
オノマトペは「擬声語,擬音語」のような意味です。英語では「アーナマタピーア」「オナマタピーア」(ピーに強勢)のような発音ですね。
今回の“onym”はややマニアックでしたがsynonym,antonym,anonymousは受験でも出題されうる語ではないかと思います。