フレイニャのブログ

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「not1語で前の否定文を代用できる」を「繰り返しを避ける省略」で解説

前日の「繰り返しを避ける省略」の記事の続きで,not1語で前の否定文を代用できる」というものの話をします。

これは例えば,

Will he come?「彼は来るでしょうか?」に対し,

I’m afraid not. / I hope not. / I think not.

というものです。このうち,

I’m afraid not. は ×I’m not afraid so. とは言わず

I hope not. も ×I don’t hope so. とは言わないが,

I think not. は I don’t think so. とも言うしこちらが一般的です。

この I’m afraid not. は,

Will he come? ― I’m afraid he will not come. から,繰り返しに当たるhe will comeを削除したものに当たります。

I think not. も,

Will he come? ― I think he will not come. から,繰り返しに当たるhe will comeを削除したものに当たります。

 

ちょっと難しめのものを見てみましょう。

He cannot do such a thing. Not without me. はどういった意味になるでしょうか。

not without Nは実際に見る形であり,「マイナス掛けるマイナスはプラス」の発想だとwith Nと同等になりますね。

となると

「彼はそんな事はできない。私と一緒では(With me.)」という意味,つまり「私がいないところではできる」ということでしょうか。

これは間違いです。このNotはHe cannot do such a thingを1語で表しているものです。だから

He cannot do such a thing. He cannot do such a thing without me. と同じですから,

「彼はそんな事はできない。私が一緒でなければ(Without me.)」という意味です。

Not without me.=With me.と読んでしまうと逆の意味に読んでしまいます

そこから来る教訓は,notは

(1) notが後ろの語を否定している場合:ex.) not without N = with N

(2) notが単独で否定文を表している場合:ex.) I'm afraid not.

の区別を忘れてはならないということです。

(2) の場合は,前の文の繰り返しになるからnot単独になっているわけなので,前の文との繋がりで読めないか確認する癖をつけましょう!

 

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