フレイニャのブログ

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メリトクラシー :形態素“cracy”

デモクラシー(democracy)の “cracy” は「支配・権力」という意味です。いくつかまとめて覚えておきましょう。

(1)democracy「民主主義,民主主義国家」

democracy(mo に強勢)は「民主主義,民主政治」ですが,a が付いたり複数形になっている時は「民主主義国家,民主主義社会」の意味です。逆に「民主主義国家」は a democratic country としなくても a democracy,democracies で済むということです。a democrat は「民主主義者,民主党員」です。特定の「民主党(米国民主党など)員」を指す場合は a Democrat のように大書します。

pandemic も “dem(民衆)” を含んでおり,pan は「全・汎」(パンナムの pan)で,「全ての民衆に」ということで,「感染病の全世界的流行」です。

epidemic も “dem(民衆)” を含んでおり,epi は「on,upon」で,「民衆の上に拡がる」ということで「ある地域における感染病の流行」です。

endemic も “dem(民衆)” を含んでおり,en は「in」で,「民衆の中に拡がる」ということで「風土病,その土地特有の」です。

(2)aristocracy「貴族政治,貴族制,貴族階級;貴族政治国家」

aristocracy(to に強勢)は「貴族政治」ですが,the aristocracy = the nobility で「貴族階級(全体)」も指します。1人の「貴族」は an aristocrat や a nobleman です。“arist” というのは「excellent, best」という意味みたいです。「秀でた者の支配」がaristocracy ですね。アリストテレスの「アリスト」もこれです。だからアリストテレスは日本語で言えば「秀・良」が名前に付く感じなんでしょうね。ちょっと脱線ですがアリストテレスは英語では「アリスタタル,アリストタル(Aristotle)」と言います。語頭のアに強勢です /ǽrɪstɑ̀təl/。「雨したたる」のようなアクセントで「蟻したたる」と言うと通じるかも知れませんね。

なお×aristcracy と間違いやすいですが,democracy のように “cracy” の前に “o” があります。次の語もそうですよ。

(3)meritocracy「実力主義メリトクラシー),実力主義社会」

meritocracy(toに強勢)は「実力主義」ですが,ここでの merit は「功績」です。なお a が付いたり複数形になるとそういう社会・国家を指すことは(1)(2)(3)共通です。

最後に隠れた注意点として,“cracy” はどちらも c だということです。これ意外に要注意です。なぜなら hypocrisy「偽善」のように “-sy” で終わる語もあるからです。sympathyは “-thy” ですね。ということで democracy, aristocracy, meritocracy に関しては最後が “-cy” でいいんだということを特別な覚え方で覚えることにします。例えば

「デモクラシーのシー,とにかくC!」

とかでしょうかね。


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