フレイニャのブログ

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『ウィッチャー』英単語ノートその9

ウィッチャー小説

「エルフの血脈」 Kindle版を購入

『ウィッチャー』原作小説を読み,お役に立ちそうor面白そうな単語を紹介するコーナーです。その8はこちら

(81) seeress「女予言師」

seerは「見る者」そこから「予言者,占い師」の意味があります。それに女性を表す“ess”が付いてseeressです。例えばtigerの女性形「メス虎」はtigress /táɪɡrəs/ です。「ウィッチャー」世界には「イスリンIthlin)」という女予言師がいるようです。ネットフリックス版『ウィッチャー』の外伝的作品「ブラッド・オリジン(血の起源)」にエルフの少女イスリンが登場しました。またこの作品にはアヴァラックやエレディンも出てきて「おっ」と思わせます。

 

(82) come to pass「起こる,実現する」

これは重要熟語だと思います。

 

(83) lash「鞭打つ,(雨などが)激しく打つ;まつ毛」

lash(es)には「まつ毛(eyelash(es))」の意味もあるのですが,「鞭打つ」という意味もあるのです。なお『ウィズダム英和辞典』で「まつ毛」のlashと「鞭打つ」のlashは項目が同じです。瞬きするとまつ毛が素早く動く様子からでしょうか。

 

(84) churn「激しくかき回す,撹拌(かくはん)する」

My guts are churning(胃がムカムカする)と言っていました。

 

(85) beat O hollow「叩きのめす」

hollowは重要な形容詞で,「空洞の,うつろな」という意味です。そこから(?)hollowには「まったく,すっかり」という副詞があり,beat O hollowという熟語が生まれました。

 

(86) cocksure「自信過剰の」

etymologyを見てみると,cockはかつてGodの婉曲として使われたことがあるそうです。ということで「まるで神仏のように自信がある」というのがcocksureです。

 

(87) concord「一致,調和,協定」

accordも「一致,協定」の意味があります。「コンコード」はアメリカの地名にもありますね。

 

(88) tyrant「専制君主,僭主,暴君」

私はTyr「テュールから来ていると睨んでいます。テュールは軍神・剣神ですが,天空神と見做された時代もあったのです。暴君竜「ティラノサウルス・レックス(Tyrannosaurus rex,T-Rex」も語源的に関係していますね。

 

(89) autocrat「独裁者」

democracy「民主主義」の語源は「民衆(demo)」の「統治(cracy)」です。autocratは「自ら」「統治する人」という意味で「独裁者,ワンマン」です。もちろん「独裁者」にはdictatorという重要語もあります。

Emperor Emhyr var Emreis, a tyrant and autocrat の形で登場しました。『ウィッチャー3』をやったことがある人にとって「皇帝エムヒル・ヴァル・エムレイス」は聞き慣れた言葉ですね。

 

(90) outright(形)「完全な,はっきりした」(副)「完全に,隠さずに,即座に」

an outright lieで「あからさまな嘘」です。なおここで気になる会話がされていました。「ニルフガード人は人間だ」とあるエルフが言ったのに対し,別の人が「彼らにはエルフの血(elven blood,the blood of elves)」が流れている!と反論していることです。皇帝にはエルフのthe Black Seidheブラック・シーデ」の血が流れているそうです。皇帝エムヒルの見た目は人間そのものでしたが,エルフの血が流れているのでしょうか。

↓皇帝エムヒルの顔を見たい方はこちら

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