重要単語であるintuition「直感,勘」の発音記号を調べて気づいたことがありました。
私はずっと「イントゥイション」/ɪntuɪ́ʃən/だと思っていました。
正しくは「インテュイション」/ɪntjuɪ́ʃən/だったのですね。
※2つ目のiに強勢があるのは,-tionの直前ということでルール通りです。
なおinを取ったtuition「授業」も重要語です。tuition fees「授業料」の略として,tuition自体が「授業料」の意味になっているのでよく使われるのです。またtuitionと同根のtutor「指導員,家庭教師」はさすがに「トゥーターtuːtər」ではなく「テューターtjuːtər」だろうというのは分かるので,ここまで考えればtuitionやintuitionのtuが/tju/というのも納得です。
以下,3つの音を見ていきます。
(1) /tu/はtwo,toに現れる音です。「トゥ」のような感じですね。
(2) /tju/は「ヤ」行の音を表す/j/が入っており,「トユー」→「テュー」が近いと思います。tulipの音です。「チューリップ」ではなく「テューリップ」が近いのですね。
(3) さらに,/tʃu/があります。これはchooseやcenturyに含まれる音です。「チュー」が近いでしょう。
前述のtulipは「チューリップ」より「テューリップ」が近いという話ですが,この手のものは多そうです。
tutorial /tjuːtɔ́ːriəl/ だから「チュートリアル」よりむしろ「テュートリアル」が近い
stew /stjuː/ だから「シチュー」よりむしろ「ステュー」が近い
student /stjúːdənt/ だから「スチューデント」よりむしろ「ステューデント」が近い
しかしstatue は /stǽtʃuː/ だから「スタチュー」でOK!
ということで,辞書の発音記号を見て/tu/,/tju/,/tʃu/のどれかを確認してなるべく正確な発音をするよう心がけましょう。間違った発音が身についてしまうとなかなか治らないかもしれませんから!子どものときはもちろんですが,大人になってからでも癖を直していくのは大事なことだと思います。