フレイニャのブログ

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日本国憲法で英語のお勉強6: 第15~19条

日本国憲法の英語版を読んで英単語や英語表現を勉強するコーナーです。前回はこちら

Article 15. The people have the inalienable right to choose their public officials and to dismiss them.
第十五条 公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利である。
・alienable「譲渡できる」←→inalienable「譲渡できない」。難しい語ですね。
dismiss「解雇する,解散させる,(考えなど)を捨てる」
 
All public officials are servants of the whole community and not of any group thereof.
すべて公務員は、全体の奉仕者であつて、一部の奉仕者ではない。
 
Universal adult suffrage is guaranteed with regard to the election of public officials.
公務員の選挙については、成年者による普通選挙を保障する。
universal「普遍的な,万人の」
suffrage参政権」。woman suffrage「婦人参政権,女性参政権
with regard to...「……に関して」
 
In all elections, secrecy of the ballot shall not be violated. A voter shall not be answerable, publicly or privately, for the choice he has made.
すべて選挙における投票の秘密は、これを侵してはならない。選挙人は、その選択に関し公的にも私的にも責任を問はれない。
secrecy「秘密(secret)であること」
ballot「投票,投票用紙,投票数」
answerable「(……に関して)答える責任がある,説明責任がある(for...);解答可能な」
・誰に投票したか答えなくて良いということですね(秘密選挙)
 
Article 16. Every person shall have the right of peaceful petition for the redress of damage, for the removal of public officials, for the enactment, repeal or amendment of laws, ordinances or regulations and for other matters; nor shall any person be in any way discriminated against for sponsoring such a petition.
第十六条 何人も、損害の救済、公務員の罷免、法律、命令又は規則の制定、廃止又は改正その他の事項に関し、平穏に請願する権利を有し、何人も、かかる請願をしたためにいかなる差別待遇も受けない。
petition「請願(する)」
redress「正す,是正する,補償する」
repeal「廃止(する)」
ordinance「条例,命令」
discriminate against...「……を差別する」→be discriminate against「差別される」
 
Article 17. Every person may sue for redress as provided by law from the State or a public entity, in case he has suffered damage through illegal act of any public official.
第十七条 何人も、公務員の不法行為により、損害を受けたときは、法律の定めるところにより、国又は公共団体に、その賠償を求めることができる。
sue「訴える,訴訟を起こす」→suit「訴訟(lawsuit)」
entity「実体,存在するもの」→public entity「公共団体」
 
Article 18. No person shall be held in bondage of any kind. Involuntary servitude, except as punishment for crime, is prohibited.
第十八条 何人も、いかなる奴隷的拘束も受けない。又、犯罪に因る処罰の場合を除いては、その意に反する苦役に服させられない。
bondage「束縛,奴隷状態」
involuntary「意志に反した,意志によらない(無意識の),強制的な」
servitude「強制労働」
 
Article 19. Freedom of thought and conscience shall not be violated.
第十九条 思想及び良心の自由は、これを侵してはならない。
conscience「良心」。発音はコンサイエンスではなくコンシャンス,カンシャンス /kɑnʃəns/
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