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『源氏物語』あらすじ表・前半:第1帖~第27帖

ウィキペディアは『源氏物語』各帖のあらすじを書いてくれているので,まとめていきます(青空文庫に入っている与謝野晶子の訳を見て補足した部分もあります)

↓この記事のアイキャッチ画像は以下の記事にあります

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1 桐壺 きりつぼ

桐壺更衣,桐壺帝に寵愛され,光源氏を産む

桐壺更衣,弘徽殿女御ら他の妃たちから嫌がらせを受け,病気に→病死(光3歳の夏)

藤壺(先帝の第四皇女で,桐壺更衣にそっくり)が入内し,桐壺帝に寵愛される

桐壺更衣の母(光の祖母)が光を世話したが,祖母も亡くなる(光6歳)

光は母・桐壺更衣にそっくりの藤壺に懐く

桐壺帝,第二皇子だった光を跡目争いから遠ざけるため臣籍降下させる(源氏に)

光,元服(12歳)し,左大臣の娘の葵の上(光の4歳上の従姉)と政略結婚

2 帚木 ははきぎ

【雨夜の品定め】五月雨(梅雨)の夜,光(17歳)が頭中将(葵の上の兄弟),左馬頭,藤式部丞と女性談義

・頭中将は中流の女が良いと言う

・頭中将が,子までもうけた内縁の妻がいなくなったことを話す(夕顔とその子,玉鬘のこと)

雨夜の品定めの翌日,方違えのために寄った紀伊守の屋敷で空蝉(中流の女;紀伊守の父である伊予介の後妻)の存在を知った光は空蝉と関係を持つ

夫がいる立場である空蝉は以降,光から逃げる

光は空蝉の弟(小君)を自分に仕えさせ,空蝉との連絡係に

3 空蝉 うつせみ

光(17歳夏),空蝉のところに忍び込むが,空蝉は一枚の薄衣を残して逃げる

光は代わりに空蝉の夫の前妻の娘(紀伊守の妹で,空蝉の継子),軒端荻と関係を持つ

光は,薄衣を残して逃げた後妻を空蝉(蝉の抜け殻)に喩えた歌を詠んだので,彼女が空蝉と呼ばれるようになったわけですね

4 夕顔 ゆうがお

光,夕顔と知り合い,のめり込む(17歳夏)

8月15日,夕顔を連れて廃院に行くが,女の霊に襲われて夕顔が急死

藤原惟光(光の乳兄弟で家来)が夕顔の葬儀を手配し,光は二条院に帰る

夕顔の死後,頭中将が言っていた「行方不明になった内縁の妻」が夕顔だったことを聞き,娘(玉鬘)の存在も知る

光,玉鬘を引き取ろうとするが惟光に止められる。夕顔の侍女・右近は光に仕えるようになる(玉鬘は筑紫に行くことになる)

10月,空蝉は夫(伊予介)と共に伊予へ

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5 若紫 わかむらさき

光(18歳),病気療養先で(桐壺に似ている)藤壺に似ている少女を発見(後の紫の上)

少女は藤壺の兄の娘(つまり藤壺の姪)であり,10歳ほど

少女は母を亡くし,祖母に育てられている

光は少女を引き取ろうとするが断られる

藤壺(23歳)が病で里下がりした折に,光は藤壺(桐壺帝に寵愛されていた)と関係を持ち,藤壺は妊娠する(後の冷泉帝)

少女の祖母が亡くなり,身寄りのなくなった(父はいたのだが)少女を光は引き取ることに成功

6 末摘花 すえつむはな

「零落した貴族の娘」の噂を聞き,興味を持って関係を持つが,「象のような鼻」をした女性であることが判明(末摘花)

愕然とするが,光は彼女を経済的に援助する

7 紅葉賀 もみじのが

一の院(桐壺帝の父と推測もされるが実際は不明)の50歳の誕生日祝い

桐壺帝,藤壺の懐妊を喜ぶ(本当は光の子)

光は藤壺を関係を持とうとするが,藤壺は拒む

光,正三位に,頭中将,正四位下

藤壺が男子(後の冷泉帝)を出産

典侍(げんのないしのすけ)という年配(50代後半)の女官登場

かつては美しかった女性だが,依然として若い女のように男性に対して振舞う彼女に光は辟易

光が源典侍のところに泊まった時に頭中将がふざけて乱入

藤壺中宮(皇后)に。第一皇子(後の朱雀帝)を産んで二十余年になる自分を差し置いて藤壺中宮になったことに弘徽殿女御は激怒

光,参議に

8 花宴 はなのえん

如月に行われた宴の後,光はある女性と出会い関係を持つ。それは右大臣の六番目の娘(朧月夜)であった

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9 葵 あおい

桐壺帝が譲位し朱雀帝(光の3歳上の異父兄)が即位

藤壺中宮)の子が東宮(皇太子)に ※藤壺と光の子

六条御息所の娘が斎宮伊勢神宮に仕える皇女)に選ばれる

【車争い】賀茂祭葵祭)の御禊の日に六条御息所の一行と葵の上(光の妻)の一行が車争い,六条御息所の牛車が壊される

六条御息所は光の謝罪を門前払い

光(22歳),賀茂祭の主役である勅使役を務める

六条御息所の生霊が葵の上を襲う

葵の上,夕霧を産んだのち死去(26歳)

葵の上の四十九日の後,光は紫と結婚(紫の上)

10 賢木 さかき

六条御息所斎宮に選ばれた娘に同行して伊勢に行くことを決意

既に朱雀帝に譲位していた桐壺院が崩御(光23歳)

この機に光は藤壺に会いに行くが拒絶される

桐壺院の一周忌の後,藤壺は出家

光,朧月夜(右大臣の娘で,弘徽殿女御の妹でもあり,女官の身で朱雀帝に寵愛されていた)との密会が右大臣に発覚

11 花散里 はなちるさと

光(25歳夏),麗景殿女御(崩御した桐壺院の妃)を訪ねる。その妹,花散里は光の恋人であった(この時初登場)

12 須磨 すま

光,須磨への謹慎を決意

紫の上に土地財産を託し,置いていく

須磨での生活の中で,明石の君の噂を聞く

須磨に頭中将が遊びに来る

須磨が嵐に襲われる

13 明石 あかし

紫の上からの手紙で,都も嵐に襲われていると聞く

落雷で邸が火事に

桐壺帝の霊が現れ須磨を離れるよう告げられる

翌朝,明石入道が迎えに来て明石に移る

明石入道は娘の明石の君を光とくっつけようとする

光,明石の君と関係を持つ

このことを紫の上に報告し,詰られる

都では右大臣が亡くなる

朱雀帝,母(もと弘徽殿女御)の反対を押し切って光を都に呼び戻すことを決意

光の京への帰還が叶う。明石の君は妊娠していたが,今は置いていく

光,権大納言

14 澪標 みおつくし

光(28歳),大納言に

東宮(皇太子)が元服。朱雀帝は譲位して冷泉帝即位

光,内大臣

亡くなった右大臣のライバルであった左大臣(葵の上,頭中将の父)が太政大臣・摂政に

明石の御方が明石で娘(明石の姫君)を出産(祖父の明石入道は,孫娘が国母(天皇の母)になるという予知夢を見ていた)

六条御息所は,朱雀帝の譲位によって役目が終わった斎宮と共に京に帰っていたが,病に倒れる

六条御息所は,(斎宮の役目を終えた)娘(後の梅壺女御,秋好中宮)に手を出すなと光に言って死去。光は彼女を養女として引き取り,冷泉帝(光の息子)の妃にすることを計画

15 蓬生 よもぎ

[光が須磨に蟄居してから京に帰還するまでの話]

末摘花の邸は荒れ果て,生活は困窮を極める。光からも忘れられていた

光は花散里のところに行こうとしたが,途中荒れ果て,蓬の茂った邸に通りかかる

使いに立った藤原惟光により,そこで末摘花が待っていたことを知り,その2年後,二条東院に引き取る

16 関屋 せきや

空蝉が常陸介(元伊予介)と共に帰京

光(29歳)は逢坂関で空蝉と再会,文を交わす

常陸介が死去。空蝉が出家

光,二条院を増改築。花散里を西の対,末摘花と空蝉を北の対に住まわせる

17 絵合 えあわせ

光(内大臣;31歳)は後見していた元斎宮六条御息所の娘)を冷泉帝の女御として入内させる(梅壺女御)

冷泉帝と梅壺は絵という共通の趣味で打ち解ける

一方,ライバルの権大納言(頭中将)は娘を冷泉帝の女御として入内させていた(弘徽殿女御)

梅壺女御 対 弘徽殿女御 の絵合わせ対決が行われる

光の手による須磨の絵日記が決定打となり,梅壺女御の勝利に

光,いつか出家する日のために嵯峨野に御堂を作らせ始める

18 松風 まつかぜ

二条東院が完成(光31歳秋)

西の対に花散里を住まわせる

東の対に明石の方を住ませようとするが,父の明石の入道は娘(と明石の姫君,明石の方の母)を大堰川近くの山荘に住まわせる

光,嵯峨野の御堂を見に行くと言って大堰川近くの明石の方を訪れ,明石の姫君(明石の方と光の娘)の愛らしさに感嘆。姫君を紫の上に養育させようと考える

19 薄雲 うすぐも

光(31歳冬),明石の姫君を明石の方から引き取る

翌年,太政大臣(もと左大臣;葵の上と頭中将の父)が死去

3月,藤壺が死去(37歳)

僧が冷泉帝に,冷泉帝が桐壺帝と藤壺ではなく光と藤壺の子であると打ち明ける

冷泉帝は光に譲位しようとするが,光は断る

20 朝顔 あさがお

従姉妹の朝顔の父(桐壺帝の弟)が死去(光32歳)

光は朝顔に会いに行くが朝顔は関係を持つことを拒む

夜に藤壺の霊が現れ,(不義の?)罪が知られたと光に恨み言を言う

光,藤壺の供養をする

21 少女 おとめ

光(33歳)の息子夕霧が元服(12歳)

光は夕霧を大学に入れる

光の養女だった六条御息所の娘(もと斎宮)が冷泉帝の中宮(皇后)に(秋好中宮

光,太政大臣

右大将(もと頭中将),内大臣

内大臣は娘の雲居の雁を東宮(皇太子)の妃にと考えるが,雲居の雁は夕霧と恋仲になっていた。怒った内大臣は2人の交際を認めず,雲居の雁を自邸に引き取る(2人はしばらく文通を続ける)

夕霧は豊明節会で五節の舞姫(藤原惟光の娘)を垣間見,文を送るが,彼女は宮仕えが決まっていた

夕霧からの文を読んだ父・藤原惟光は,娘が夕霧の妻になればあわよくば,と欲を起こす

夕霧,試験に合格して侍従に

光,六条院を完成させる。四町もの広さがあり,春の町に紫の上と明石の姫君,夏の町に花散里,冬の町に明石の御方を住まわせ,秋の町を秋好中宮六条御息所の娘;朱雀帝時代の斎宮;冷泉帝の中宮)の里邸に

※秋の町(西南部分)は秋好中宮の母・六条御息所の邸宅の跡地

22 玉鬘 たまかずら(「玉鬘十帖」開幕)

夕顔(第4帖「夕顔」で霊に殺された女)と頭中将の遺児,玉鬘(20歳)が筑紫から京に戻って来る(光源氏35歳)

玉鬘,もと侍女で,今は光に仕えている右近と再会

光,玉鬘を六条院に迎え入れ,花散里の住む夏の町に住まわせる

光,女性たちに正月用の晴れ着を贈る

23 初音 はつね

光36歳の新春(数え年の場合,元日に1歳年を取る)

光,春の町で紫の上と歌を詠み交わす

紫の上に養育されている明石の姫君のもとに母・明石の御方から贈り物と歌が届く(明石の御方は冬の町にいるのに,娘の明石の姫君とは会えない関係?)

光,晴れ着を見に花散里と玉鬘の所に行ったり,明石の御方の所に泊まったり

二日,公達が訪問しに来る

光,二条東院の末摘花と(出家した)空蝉を訪問

正月行事「男踏歌(おとことうか)」(15日?)があり,六条院にも巡回に来る

24 胡蝶 こちょう

光36歳春。兵部卿宮(光の異母弟)が玉鬘に求婚

光36歳夏。右大将の髭黒,内大臣(頭中将)の嫡男の柏木が玉鬘に求婚

光も養女の玉鬘に懸想し,添い寝して困惑させる事案発生

25 蛍 ほたる

光36歳五月

兵部卿宮からの文に,玉鬘は返事を書く

兵部卿宮が六条院にやって来る

光が蛍を使って玉鬘を美しく見せる演出(「蛍宮,蛍兵部卿宮」という通称のゆえん)を行い,兵部卿宮は玉鬘の美しさに心を奪われる

兵部卿宮は彼女に和歌を贈るが,彼女は彼をつれなくあしらう

光は玉鬘に言い寄って玉鬘を困らせる(蛍の演出の件と矛盾した行為?)

一方,内大臣(頭中将)は実の娘に当たる玉鬘がどこかにいると探している

26 常夏 とこなつ

光36歳夏

光,内大臣(頭中将)の娘,近江の君のことを皮肉り,内大臣を怒らせる

※近江の君は「常夏」が初登場で,玉鬘と対比される笑われ役

内大臣,近江の君を娘の弘徽殿女御(冷泉帝の妃)の下に見習いに出すことを決める

※最初に出てくる,桐壺帝の妃の弘徽殿女御とは別人。近江の君と弘徽殿女御は共に内大臣の娘なので,異母姉妹ですね

27 篝火 かがりび

光36歳7月

内大臣の娘,近江の君の悪評が広まる

玉鬘は困惑しながらも光と歌を交わす

光の所で柏木(内大臣の子)と夕霧(光の子)が合奏。柏木は玉鬘が自分の異母姉妹であることを知らず,彼女に心を寄せている

※玉鬘は内大臣(頭中将)と夕顔の娘。柏木は内大臣(頭中将)と右大臣の四番目の娘の娘

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全54帖のうち27帖まで来ました。次回,28~54帖をやります。

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