『ウィッチャー』原作小説を読み,お役に立ちそうor面白そうな単語を紹介するコーナーです。その33はこちら。
(331) gather that...「……だと推測する」
gather は「集める」ですが,そこから「推測する」という意味が生まれ(情報を集めて推測する),that 節を続けることもできます。
(332) a chestnut「栗毛の馬」
chestnut は「栗」ですが,そこから「栗色」,さらに「栗毛の馬」の意味があります。her chestnut で「彼女(シリラ)の栗毛の馬」です。Triss's dun「トリスの焦茶の馬」もいます(ドゥンではなくダン)
なお,1つ目の t は発音しません(チェスナット)
(333) prick up one's ears「聞き耳を立てる」
prick は「ちくりと刺す」「嫌な野郎」という意味ですが,prick up one's ears は「犬が耳をピンと立てる」「聞き耳を立てる」です。
(334) gibe, jibe[ジャイブ]「あざけり」
以前ゲラルトが「このキャラバンは何を運んでいるんだ」と聞いたのに対しヤーペンが「塩漬けの魚」と答えたので,ゲラルトが「この魚を運んだら王の役に立つのかい」とヤーペンをからかいました。
Dancing Queen の歌詞にある jive「踊る」と混同注意ですが,jive にも「からかう」の意味があります。
(335) deceased「亡き,故……」
cease「止む」と関係あるのでしょうか。
(336) for all one is worth「全力で,精一杯」
I fled for all I was worth「俺は(イェネファーから)全力で逃げた」とのヤーペンのセリフ。for all one is worth は直訳すれば「自分の全価値と引き換えに」ということでしょうか。
(337) get on one's nerves「……の癇に障る」
ヤーペンとゲラルトが会話の途中ちょっとした言い合いになって,ヤーペンが You get on my nerves.「お前にはイラッとするな」と言いました。
(338) stumpy「ずんぐりむっくりの」
stump「切り株」より。背の低くがっしりしたドワーフへの悪口です。
(339) be done for「ひどく疲れている,壊れている」
馬車が倒木を乗り越えそうになり,ポーリーというドワーフが運転手のヤーペンに「もし乗り越えていたら(馬車の)車軸が壊れていただろう」と言いました。
(340) resilient「快活な,立ち直りの早い」
シリラの形容です。「弾力性のある」という意味もあります。
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キャラバンで移動中です。荷車の中で寝ているトリスが回復しつつあります。