『ウィッチャー』原作小説を読み,お役に立ちそうor面白そうな単語を紹介するコーナーです。その30はこちら。
(301) rummage「かき回して探す,隈無く探す」
ゲラルトがローチの鞍袋(saddlebags)の中をかき回して薬を探しています。なお「ランメイジ」ではなく「ラミッジ」です。ゲラルトがトリスに渡したのは普通のハーブ薬でした。
(302) curl up「体を丸める,丸くなって寝る」
トリスの状態です。
(303) spasm「痙攣,発作」
クー・フーリンが怪異な容貌になる「ねじれの発作」は warp spasm です。
(304) paratyphoid「パラチフス」
typhoid(タイフォイド)は「腸チフス」,typhus(タイファス)は「発疹チフス」です。
(305) haul「引き上げる,釣り上げる,運搬する」
ゲラルトとシリラはトリスをゲラルトの馬(ローチ)に乗せました。haul は hall と同音です。これ,overhaul「オーバーホール」の「ホール」ですね。
(306) manage「何とか成し遂げる」
例えば『ランダムハウス英和大辞典』には manage a smile「何とか微笑む」が載っています。ここでは「彼らは manage a mile することもなかった」とあります。トリスが途中で馬から落ちてしまうので,1マイルも進めなかったということでしょう。
(307) could not+比較級「この上ない」
例えば I couldn't agree with you more! は直訳すると「これ以上,貴方に同意できません!」ですが,その心は「100パーセント貴方に同意します!」という意味です。つまり「今貴方に100パーセント同意しているため,仮にこれ以上,貴方に同意しようとしてもそれはできないでしょう」という意味なのです。
小説では you could not have arrived at a worse moment という形で登場しました。「これ以上悪いタイミングで到着できなかったでしょう」即ち「貴方達は最悪のタイミングで到着しましたね」という意味です。
どうやら訪れた砦はスコイア=テルの襲撃を受けた直後のようです。
(308) umpteen「無数の」
数を表す teen に,特に数を示さない「—」を意味する ump が組み合わさり,「数が分からないほどの」→「無数の」という意味です。自分で言うときは countless「数え切れないほどの」が簡単ですね。
(309) toss and turn「何度も寝返りを打つ,のたうち回る」
腹痛の発作に苦しんでいるトリスの様子です。砦の兵は,スコイア=テルの襲撃を受けて負傷兵がおり,魔女がいれば大いに助かるのに,その魔女が地面を転げ回っているとは……と嘆いています。
(310) break off「急に話をやめる」
ゲラルトが横たえられた遺体をじっと見つめているのに気づき,状況を説明していた兵は話をやめました。
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316ページ中116ページまで来ました。とりあえずトリスが治ると良いですね。
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