フレイニャのブログ

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東大の文法問題から表現を覚えましょう(32)2012年度

四阿

(31)に引き続き,(32)です。2012年のを見ます。

 

次の下線部(1)~(5)には,文法上あるいは文脈上,取り除かなければならない語が一語ずつある。該当する語を答えよ。

(1)Every so often I read an article on how to survive when is lost in the wilds, and I have to laugh. (2)The experts who write these pieces know everything about survival but next to it nothing about getting lost. I am an expert on getting lost. (3)I have been lost in nine different countries, forty-three cities, seven national forests, four national patks, countless of parking lots, and one passenger train. My wife claims I once got lost riding an elevator in a tall building. But that is an exaggeration based on my confusion over the absence of a thirteenth floor. (If you are a person with a fear of heights, you want to make certain that the floors are right where they are supposed to be. (4)And you're not all about to listen to a lot of excuses for any empty space between the twelfth and fourteenth floors.) (5)Ever since I have survived all of those experiences of being lost, it follows that I am also something of an expert on survival.

 

 

今回は「文法上あるいは文脈上」なので,文法的に削除すべき語がない場合,余計な副詞,形容詞などを削除することになります。

 

 

 

 

 

 

 

では解説します。

(1)Every so often I read an article on how to survive when is lost in the wilds, and I have to laugh.

従属接続詞の when, while, if, though などの後の〈主語+be〉は省略することができます。

when I was young, → when young, 

while you are driving, → while driving, (❌during driving とは言わない)

if it is possible, → if possible,

これが論理的には分詞構文で説明がつくことを以下の記事で解説しています。

www.freynya.com

ということで「迷った時」を when you are lost → when lost とできます。❌when is lost だと成り立っておらず,意味も不明なので is を削除です。

Every so often I read an article on how to survive when lost in the wilds, and I have to laugh.

「荒野で迷った時に生き残る方法について書かれた記事をたまに読むが,私はどうしても笑ってしまうのだ」

every so often は「たまに,時々」という意味ですが,知らない人はこの3語のどれかかな?と思ってしまうかもしれません。

 

(2)The experts who write these pieces know everything about survival but next to it nothing about getting lost. I am an expert on getting lost.

next to... は「ほとんど……」で,next to nothing で「ほとんど何も……ない」です。it を削除するのが正解です。

The experts who write these pieces know everything about survival but next to nothing about getting lost.

「この手の記事を書く専門家はサバイバルについてのあらゆることを知っているが,迷うということについてはほぼ何も知らないのである」

 

(3)I have been lost in nine different countries, forty-three cities, seven national forests, four national patks, countless of parking lots, and one passenger train. My wife claims I once got lost riding an elevator in a tall building. But that is an exaggeration based on my confusion over the absence of a thirteenth floor.

太字にしたところに間違いがあります。countless は形容詞であり「数え切れない,無数の」という意味です。よって countless patking lots「数え切れないほどの駐車場」が正しく,of が余計です。これ,文法問題というより語法問題(単語のテストのようなもの)ですね。一般に「英文法問題」の中に「語法問題(1単語レベルの使い方の問題)」は含まれるのが普通です。ゆえに「英文法問題」に強くなるには文法書をやるだけではダメで,1つ1つの語について「可算か不可算か」「どういう活用をするか」なども覚えていかなければなりません。

 

(If you are a person with a fear of heights, you want to make certain that the floors are right where they are supposed to be. (4)And you're not all about to listen to a lot of excuses for any empty space between the twelfth and fourteenth floors.)

珍しいことに,カッコ内の部分に下線が引いてあります。カッコの最初の部分から読むと,「もしあなたが高所恐怖症なら,各階があるべき所にあることを確認したいだろう」ですね。つまり6階は必ず5階の上にあるべきで,12階の次が14階なんて考えもつかないわけです。しかし実際そういうことがあったので,著者はエレベーターの中で迷ってしまったと。

さて下線部(4)ですがちょっと難しいですね。文法的に成り立っていない,ということはなさそうなので,例えば否定の副詞 not を削除して肯定文に変える,とかいうのがセオリーとして浮かびます。しかし今回は not ではなく隣の all を削除するのが正解でした。

be about to-V「いまにもVしようとしている」は大学受験生なら誰でも知っていますが,この1つの用法に be not about to-V「Vするつもりはない」というものがあるのです(be not going to-Vより意味が強いそうです)。これは普通大学受験生でも習いませんから,難しいと思います。

And you're not about to listen to a lot of excuses for any empty space between the twelfth and fourteenth floors.

「そしてあなたは12階と14階の間の空白についてのたくさんの言い訳を聞きたいとは思わないだろう」

 

(5)Ever since I have survived all of those experiences of being lost, it follows that I am also something of an expert on survival.

これも一見文が成り立っているように見え,若干難しいと思います。Ever since...「……以来ずっと」は基本表現ですが,気になるのは since 節内が過去形ではなく現在完了になっていることです。since は時の起点を表すので,過去を表す表現が続きます。

・since yesterday「昨日以来」…… yesterday は過去を表している

・I have been watching TV since I came home.「私は帰宅して以来ずっとテレビを見ている」…… I came home は過去を表している

現在完了というのは基本的に現在時制(現在時制完了相)ですから,「since の中が現在完了なのはちょっと変だな~」と,普通は思っていいわけです(絶対に since 節内が完了にならないわけではないのですが)

そこで一部の受験生はえいやっと have を削除して survived という過去形にして良しとするのですが,遥かに良い解答がありました。since は ever がつくと「……以来」の意味ですが,ever が無ければ「……ですから」の意味もあり得ます。正解は Ever の方を削除して since を「……ですから」の意味にすることなのでした。

Since I have survived all of those experiences of being lost, it follows that I am also something of an expert on survival.

「私は迷うというこれらの経験をさんざんしてきたのであるからして,サバイバルに関するちょっとした専門家ということにもなるのである」

it follows that... は「……ということになる」,something of a... は「ちょっとした……」です。

(5) で Ever を削除することに気づいた人は気持ちよかったでしょうが,本番で気づくのはちょっと難しかったかなと思います(もっと難しいのは (4))。

ということで (1)~(3) を何とか正解して6割を確保する中問でした。

 

次回は2013年度を見ます。

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