フロム・ソフトウェアの神ゲー「エルデンリング」をやっていて気付いた英語表現を取り上げて英語のお勉強の足しにするというコーナーです。(7)はこちら。
「動画そのn」とは私のゲーム実況動画のことです。実際にそこを観ていただくとセリフの音声も聞くことができます。
動画その64の13分12秒あたり
Intriguing.
「面白い」
intrigue(イントリーグ)は intricate(イントリカット)「複雑な,難解な」とも関係しており「陰謀;興味をそそる」という意味です。intriguing は「興味をそそるような,面白い」という意味ですね。私はこの語の意味を覚える際,trigger「引き金を引く」から連想していました。「引き金を引く」→「陰謀」,「引き金を引く」→「心の引き金を引く」→「興味をそそる」です。
↓動画その64
動画その64の15分42秒あたり
I will give you whatever guidance I can.
「できる限りの助言はいたします」
複合関係代名詞 whatever というものがあり,
whatever V「Vするものはどんなものでも」「たとえ何がVしようとも」(whatever が主語になっているから主格)
whatever S V「SがVするものはどんなものでも」「たとえSが何をVしようとも」(whatever が V の目的語になっているから目的格)
という使い方になります。例えば
whatever happens「たとえ何が起ころうとも」
whatever he says「たとえ彼が何を言おうとも」
です。
さらに,what には what「何」と what color「どんな色」という使い方がありますね。同様に whatever にも複合関係形容詞 whatever というものがあり,
whatever A V「V するものはどんな A でも」「たとえどんな A が V しようとも」
whatever A S V「S が V するものはどんな A でも」「たとえ S がどんな A を V しようとも」
とできます。たとえば whatever happens「たとえ何が起こっても」を whatever case happens「たとえどんな事件が起こっても」のように言えるのです。
動画その64の17分47秒あたり
I reside in another tower close by.
「私は,この近くの別の塔にいる」
ラニの魔術師塔にいるセルブス教授の幻影のセリフです。
reside in... は「……に住んでいる,……に存在する」。residence(レジデンス)「居住,住居」の動詞形です。close by は「すぐ近くの,すぐ近くに」です。この close は s が濁らない発音です(クロウス)
動画その64の18分19秒あたり
And it will be some time before I wake.
「暫くは目覚めないだろう」
ラニのセリフです。
It will be some time before... は「……するまで暫くの時間があるだろう」という意味です。否定文では,It won't be long before...「……するまで長くはないだろう」→「間もなく……するだろう」があります。ビートルズの It won't be long という曲は,It won't be long (yeah) till I belong to you.「間もなく僕は君のものになるだろう」という歌詞を含みます。
動画その65の14分19秒あたり
What do you make of it? What's happened to this village?
「お前は,どう見る? この村の惨状を」
しろがね村のネフェリ・ルーのセリフです。
make A of B には (1)「B をネタに A を作る」→「B を A にする」という意味があり,例えば make a fool of... で「……を馬鹿にする」です。また (2)「B を A と解する」という意味もあり,A に what? を入れれば make what? of... →What do you make of...?「……をどう解しますか(どう思いますか)」になります。
第二文の What's happened は What is happened ではなく What has happened です。
↓動画その65
動画その65の17分58秒あたり
You are not one of them? Well, what a relief!
「あんた,あいつらの仲間じゃあないのか。そうか,よかった……」
しろがね村のアルバスのセリフです。
relief は relieve「取り除く」の名詞形で「除去,救援(リリーフ),安堵」といった意味があります。危難を取り除くから「救援」であり,不安を取り除くから「安心,安堵」です。また「浮き彫り(レリーフ)」の意味もありますがこれも「取り除く」から来ています。
動画その73の2分5秒あたり
Hasten to the foot of the tree, and whatever you might face, the fingers will surely guide you.
「その麓に向かうがよい。そしてもし,何があっても……指様がきっと,あんたを導くだろう」
王都ローデイル近郊の指読み婆さんのセリフです。
hasten (to...) は「(……へ)急ぐ」。haste と違い t を発音しません(ヘイスト→ヘイスン)。whatever S may [might] V は「たとえ S が何を V しようとも」なので whatever you might face は「たとえ貴方が何に直面しようとも」です。
今回も7つ紹介できました。また貯まったら(9)として上げたいと思います。
↓(9) です