どんくさいと馬鹿にしていたら英語ペラペラで会議をどんどんリードする新入社員について行けず顔芸しかできなくなる先輩達。
この「リモート会議コント」から幾つか英語・用語を解説してみたいと思います。
登場人物
・井張(福徳秀介)……威張っている先輩
・江良(後藤淳平)……偉そうな先輩
・朝倉……先輩たちに馬鹿にされている新入社員
・福村……取引先の社員
2分57秒
「わたくし今回こちらのプロジェクトにアサインされた(中略)福村と申します」
アサイン assign は「割り当てる」という意味です。アサインメント assignment には「割り当て,割り当てられた仕事」という意味から「宿題,レポート」という意味があります。
3分33秒
「バジェットはどんどん超えて」
バジェット budget は「予算,予算額」です。「投入した予算以上の収益を得たい」という意味でしょうか。
3分35秒
「KGI気にせずにKPIにインポータンスを置いて」
KGI は Key Goal Indicator「重要目標達成指標」,KPI は Key Performance Indicator「重要経営指標,重要業績評価指標」です。KGI は「最終目標」,KPI は「中間指標」になります。
福村さんは最終結果は余り気にせず,中間過程を頑張ってみようと言っているのでしょうかね。
5分54秒
「事前にお渡しをさせていただいたマテリアルのですね,248ページ」
マテリアル material は「素材,資料,教材(teaching material)」です。「資料」って言えよって感じですが笑
6分
「スマートフォンマーケットのSD曲線」
SD曲線は「需給曲線(需要供給曲線)」のことでしょう。以下の記事にグラフがあります。日本語では「需要と供給」の順番で言いますが,英語では「supply and demand(供給と需要)」の順番で言います。「白黒(black and white)」も日英で順番が違いますね。
6分11秒
コモディティ commodities は「日用品」です。necessaries,necessities「必需品」という名詞もあります。luxuries は「贅沢品」です。
6分28秒
インセンティブは買う動機,購買意欲ということでしょうが,ポイントはシュリンクshrink です。これは「縮む」という意味です(過去形は shrank or shrunk)。消費者のスマホ購買意欲が縮んでいると言っているわけです。私今 iPhone 7 ですが,動いている限り新しい機種を買いたいとは思いませんからね。
このシュリンクが以降の笑いの伏線になります。
6分44秒
「AIDMAを刺激するような」
AIDMA は attention「注目」,interest「興味」,desire「欲求」,memory「記憶」,action「行動」です。商品に注目させ,興味を持たせ,欲しいと思わせ,覚えてもらい,買ってもらうということでしょう。
6分48秒
「新しいスマートフォンにアドするべきニューフィーチャーは」
アドするは「加える」でしょう。ポイントはフィーチャー feature「特徴;顔の特徴;特集」です。新しいスマホにどんな新機能を付けるのがよかろうか,と江良に振っているわけです。
7分48秒
「バックトゥーザフューチャー的な」
feature「特徴」が分からなかった井張から飛び出した珍解答です。 無言で「それは違う」と顔を横に振る江良が面白いです。
9分32秒
「DX化に逆らうような」
DX はデジタルトランスフォーメーションのことで,「デジタル技術による生活の変容」だとか「企業がデジタル技術を用いて優位に立つこと」とかいった意味です。
10分30秒
「わが社としてもコアコンピタンスを発揮できる」
コアコンピタンス core competence [competency] は直訳すると「核となる能力」で,ウィキペディアによると「得意分野」といった意味です。
13分5秒
「シュアリング……」
おそらくシュリンクが分からなかった江良のセリフです。が,もっと面白いセリフが井張から飛び出します。
13分50秒
「シュリンプでしょうかね」
ここが一番面白かったです。シュリンプ shrimp は「小海老」ですね笑 これを聞いた江良もさすがに「シュリンプて……」と言っています。
15分12秒
「本日のミーティングのアジェンダは終了」
アジェンダ agenda は「会議の議題」「政治課題」という意味です。
福村と朝倉が出て行って井張と江良だけになってからの2人のグダグダな会話も面白いです笑
笑えること間違いなしなのでぜひ見てみてくださいね😸