フレイニャのブログ

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『ウィッチャー』英単語ノートその27

トリス・メリゴールド

『ウィッチャー3』より

『ウィッチャー』原作小説を読み,お役に立ちそうor面白そうな単語を紹介するコーナーです。その26はこちら

 

(261) be beaded with sweat「玉のような汗をかく」

この bead は「ビーズ玉」です。これが動詞になっています。ゲラルトがトリスとの議論のせいなのか,シリラの事件を思い出したせいなのか,前腕にビーズのような汗をかいています。シリラが白カモメを一気飲みしてトランス状態となり,神託めいたものを口走った事件です。

 

(262) be easy to reassure「安心させやすい」

これらの表現に関して注意すべきは,Ciri is easy to reassure. と言った場合,「シリが誰かを簡単に安心させる」という意味ではないということです。この構文では主語 Ciri が reassure の意味上の目的語になっている,つまりこれは It is easy to reassure Ciri.「シリを安心させるのは簡単だ」という意味なのです。簡単な文で示すと,

This river is dangerous to swim in.

と同じ構文です(This river は swim in の意味上の目的語。It is dangerous to swim in this river. と同義)

 

(263) piggy-back (piggyback)「背中・肩に乗せること」

Coën approached the table carrying the girl piggy-back.「コーエンがシリラをおんぶしながらテーブルに近づいてきた」という文がありました。ここでは副詞ですが,名詞,動詞にもなれます。

 

(264) chin up「頑張れ,元気を出せ;懸垂」

アゴを上げろ,顔を上げろ」ということでしょう。「懸垂」は「アゴを棒の上まで上げる」ということでしょう。

遂にトリスの前でシリラがトランスを始めたので,トリスが魔法で干渉しようとしています。ゲラルト達ウィッチャーが「やめたほうが……」と言っているので「ビビってんじゃねえよ」といったニュアンスでトリスが言ったセリフです。

 

(265) uncanny「不気味な,神秘的な」

can は「できる,あり得る」ですから,canny が「あり得る」でこれを un で否定したのかな,とも思ったのですが,違うようです。ken が「理解」で,「理解の及ばないような」といった成り立ちのようです。

 

(266) ashen「灰色の;トネリコの」

辞書を引いてから,「あっそっかー」となりました。ash は「灰;トネリコ」ですもんね。シリラの灰色の髪の形容でした。

 

(267) suppress a cry「叫び声を押し殺す」

suppress は「抑圧する」ですが,Triss suppressed a cry でしたので,「出そうになった叫び声を押し殺した」ですね。トリスがシリラに干渉した結果,幻覚を見ています。

 

(268) listless「関心のなさげな,だるそうな」

list「リスト,表」とは関係なさそうですね。Wiktionary を調べると,“list” には「願望」のような意味があったようです。現代英語の lust「欲望,欲情」と関係ですね。

 

なおトリスは幻覚の中で,シリラの声とも違う,謎の存在の声と話しています。その声は,シリラが只者ではないこと,「古き血脈(the Elder Blood)」「エルフの血脈(The blood of elves)」であると言っています。そして「終わりの時(the Time of End)」がやって来るようなことも言っています。これ,『ウィッチャー3』に出てくる「テッド・デリーダ」というものですね。

komakai.info

 

(269) what little remained of her strength「彼女に残されたなけなしの力」

what little money とは「なけなしのお金(=少ないながらも全てのお金)」という意味で what little money I had「私が持っていたなけなしのお金」のように使いますが,この what little 並びに what little A は主格としても使えるので,

what little remained「残された少ないながらも全ての物」

と言えます。what が既に関係代名詞なので,

×what little which remained

×what little that remained

と言うのは誤りです。上記のミスは,×what little money which I had と同じミスです。

what little remained of her strength で,「彼女の力のうち,残されていた少ないながらも全ての物」ということで,「彼女に残されたなけなしの力」ということになります。

 

シリラへの干渉から目覚めたトリスは,危険な存在がシリラを乗っ取ろうとしている,私より有能な魔術師を呼べ,分かっているだろう。イェネファーのことだ,とゲラルトに言いました。もう一度トランス状態になったら,草の試練より危険になりうるというのです。

 

(270) cross out「線を引いて消す,帳消しにする,抹殺する」

トリスが「自分は貴方の役に立たなかった。自分は失敗(mistake)だ」と卑下するのに対し,ゲラルトが「失敗は俺にとって大切なものだ。俺は失敗を人生からも記憶からも消し去ったりはしない」と言っています。

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トリスがトランス状態のシリラに魔法で干渉し,自分には手に負えないと判断することで,シリラ論争はいったん決着したのでしょうかね。春になるとシリラはメリテレにあるネネッケの学校に入れられる予定です。316ページ中90ページまで来ました。

 

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