フレイニャのブログ

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東大の文法問題から表現を覚えましょう(20)1982年度

四阿

(19)に引き続き,(20)です。1982年のを見ます。

 

次の(a)〜(e)の文は,それぞれ一語を補うと正常な英文となる。補うべき語直前の一語を記せ。

 

(a) You must make certain the doors of the auditorium are not locked when it is use.

 

(b) I do not think you can blame her if she prides on her remarkable ability to cook such delicious dishes.

 

(c) I cannot except you from these regulations, whatever pressure you may put me to do so.

 

(d) The old lady is said to burst into tears when her daughter read her the letter from the wife of her dead son.

 

(e) Early in the century most of settlers in the region died from a disease common among the native inhabitants.

 

※「直前の一語」というのは,「どの単語の後にその後を補うか」を明らかにするものです。

以下解説です。

 

(a) You must make certain the doors of the auditorium are not locked when it is use.

まず下線部分は「大講堂(auditorium)のドアが施錠されていないよう気を付けなさい」です。施錠されていると事故が起こった時,中から出られませんからね。この下線部分に間違いはありません。make certain (that)...make sure (that)... とも言い,「必ず……となっているよう気を付ける」です。

間違いは非下線部分にあります。そこの単数 it は the auditorium を指し,「大講堂が使われている時には」「大講堂が使用中は」という意味でしょうから,when it is used のようになっているべきですが,本問は単語を変化させるのではなく1語を補うですから,in use「使用中で」を用い,when it is in use です。これは大学入試としては簡単な部類でしょう。

「補うべき語」は use,「直前の一語」は in です。面倒なので以降,この表記は省略します。

 

(b) I do not think you can blame her if she prides on her remarkable ability to cook such delicious dishes.

私は中3の時に(京都の成基学園という塾に通っていました)これを覚えましたので,これは上位高校受験レベル,つまり東大受験としては容易です。つまり,

be proud of O = take pride in O = pride oneself on O「Oを誇りに思う」

下線部分を比較すると,oneself がありませんね。ということで答えは,... if she prides herself on ... です。

 

(c) I cannot except you from these regulations, whatever pressure you may put me to do so.

まず下線部分に間違いはありませんが,うっかり except「除外する」を expect「期待する」と見間違えないよう気を付けて下さい。except ですから,「私は貴方をこれらの規則(regulations)から除外することはできません」です。

間違いは非下線部分にあります。

whatever pressure は「たとえどんな圧力が・を」といった意味で,関係詞です。関係詞は節の頭に移動して来るので,元々は後ろにありました。

関係詞は主語にも目的語にもなることができますが,今回は you という主語が鎮座しています。だから今回の関係詞 whatever pressure は目的語です。よって意味も,先程は「たとえどんな圧力が・を」と書きましたが,「たとえどんな圧力」という意味です。

目的語であるということは,you put の put の目的語ですね。「たとえどんな圧力を貴方が put しようとも」という意味です。me なんかもありますから,多分「たとえどんな圧力を貴方が私にかけようとも」という意味だろうと予測できます。

ポイントは put の使い方ですね。残念ながら put は Give me chocolate. のように目的語を2つ書くことができません。×put me pressure とか,×put pressure me とか言えず,例えば put A on B「AをB(の上)に置く」のように言います。「圧力をかける」場合でもこの put A on B でよく,put pressure on me で「私に圧力をかける」です。よって正しくは,whatever pressure you may put on me to do so「そうするよう,たとえどんな圧力を貴方が私にかけようとも」です。

 

(d) The old lady is said to burst into tears when her daughter read her the letter from the wife of her dead son.

下線部分は正しいです。(c) に関連しますが,read は目的語を2つ取ることもできます。read A B「AにBを読んであげる」「AにBを読んで聞かせる」です。つまり「彼女の娘が彼女に手紙を読んで聞かせた」ということです。

気づきにくいですが間違いは非下線部分にあります。

be said to-V は「Vすると言われている」です。to-V を to burst とか to be のように普通に書くと,「言われている」と同時の事件になってしまいます。The old lady is said to-V というのは,「今現在,そう言われている」ということなんですね。彼女が burst into tears「わっと泣く」という事件は,過去に起こりました。よって「言われている」時から以前の時のことにするために,to-V(to+原形) を to have Vpp(to have+過去分詞)にして下さい。よって答えは The old lady is said to have burst into tears です。burst の過去形は burst(不変化型活用)ですが,『ジーニアス英和辞典』によるとアメリカ英語ではしばしば bursted とあります。よって to have bursted とも言うのですが,本問は単語を変化させず,ただ1語を補う問題なので to have burst です。

 

(e) Early in the century most of settlers in the region died from a disease common among the native inhabitants.

漫然と見ていると見落としがちな問題ですが,気づけば瞬殺問題です。

most people,most of the people とは言えますが,×most of people とは言いません。ただそれだけです。

よって本問は,most of the settlers が正解です。

これに関してはあれこれ考えず,ただ覚えればよいと思いますが,一応その理由を考えます。

(1) most people の場合,most は「たいていの,ほとんどの,大部分の」のという意味です。「たいていの人々」ですね。

(2) most of the people の場合,most of... は「……のほとんど,大部分」という意味です。もし most of のあとが the の無い people だったら,「不特定の人々の大部分」になってしまいます。母集団が不特定なのに,「その大部分」といっても意味をなさないのです。the を付けると(文脈上)特定の人々になり,範囲が特定されますから,これでようやく「そのうちの大部分」という意味が成立するわけです。

 

しかし,1980年代はまだまだ平易で,平和な時代でしたね。今は難度が跳ね上がっています。

次回は1983年を見ます。

 

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