『ウィッチャー』原作小説を読み,お役に立ちそうor面白そうな単語を紹介するコーナーです。その25はこちら。
(251) orphan「孤児」
これは基本語ですね。小説では an orphaned child の形で使われていました。
(252) fall on one's knees「ひざまずく,敗北を認める」
go (down) on one's knees とも。ランバートが「シリラには能力はあるが,俺達に膝を付かせる程ではない」と言っています。
(253) delude O into Ving「Oを騙してVさせる」/dɪl(j)úːd/
delude her into believeing (that)...「彼女を騙して……だと信じさせる」の形で使われています。名詞形は delusion「思い違い,妄想」です。illusion「幻想」に意味が似ていますね。
余談ですが,語頭の de- や re- の発音は,直後の音節に強勢がある場合は /de-/ ではなく /dɪ-/ /də-/ といった発音になります。de- や re- 自体に強勢があったり,de- や re- の2つ以上後の音節に強勢がある場合に,/de-/ という発音になります。例を示します。
・record の名詞 /rékərd/ ※re 自体に強勢
・record の動詞 /rikɔ́ːrd/ ※re の直後に強勢
・recommend /rekəménd/ ※re の2つ後である mend に強勢。「リコメンド」ではなく「レコメンド(レカメンド)」
昔「テープレコーダー」という電化製品がありました。また「リコーダー」という縦笛がありました。「リコーダー」の方が正しい英語の発音に近いことになります。
(254) get in the way「邪魔をする」
「道に入ってくる」ということです。基本表現です。get in one's way とも言います。Get out of my way. は「邪魔だからどいて」という意味です。
トリスが He's getting in the way.「彼(ランバート)が(議論の)妨げになっている」と言っています。2人の関係はかなり冷ややかですね。
(255) know it all「何でも分かっている」「事情が全て分かっている」
ランバートがトリスに「お前は何でも分かっていると思い込んでいるが,違う」と言っています。know-it-all,know-all「知ったかぶりの」「分かった気になっている」という形容詞も作ります。
(256) rain O (+down)「Oを雨のように降らせる」
rain が目的語を持ったら「雨のように降らせる」です。rain sparks「火花を散らす」の形で使われていました。
(257) sip「すする,ちびちび飲む」
soup なんかと関係ありそうですね。東大英語リスニングで,sipping と shipping の違いを聞き分けさせる問がありました。/s/ と /ʃ/ の聞き分けですから,基本ではあります。
文脈では,ランバートがトリスに白カモメ(White Seagull)を飲ませようとしているようです。「こまちゃんの宝箱」によると「軽度の幻覚剤」です。
(258) gums「歯茎」
「ガム,ゴム」と同じ綴りです。歯茎は全部繋がっていそうですが複数形です。
(259) in one go「一呑みで,一度に全部」
昔シリラが白カモメを一気に飲み干してしまったという事故があったようです。
(260) oracle「神託,神官・巫女」
その事故の後シリラがトランス状態になり,巫女の神託のようなものを喋り出したそうです。
========
316ページ中84ページまで来ました。
↓次回はこちら