『ウィッチャー』原作小説を読み,お役に立ちそうor面白そうな単語を紹介するコーナーです。その16はこちら。
(161) be huddled up「(恐怖・寒さで)身を丸くする」
huddle up,be huddled up,huddle oneself upの形があります。ゲラルトがシリラをヴェセミル達に紹介した時のシリラの態度です。完全に縮こまっているわけです。
(162) sinister「不吉な,邪悪な」
初対面のヴェセミル,エスケル達がシリラの心の中でこう形容されてしまいました。一字違いのministerは「大臣」です。なお両語とも語頭(si,mi)にアクセントです。
(163) stammer「どもる,……をどもりながら言う」
stammer one's apology「どもりながら謝罪する」のように目的語も取れます。
(164) verily「本当に,誠に(truly)」
「まことウィッチャーほど……」で始まる一節です。veryの副詞ですが古語です。
↓おついちが読み上げる「まことウィッチャーほど……」の部分(動画3分〜)。これがこの小説の第1章と第2章の間にありました。
(165) scruple /skrúːpl/「ためらう(hesitate),ためらい(hesitation)」
「スクループル」はヤード・ポンド法における薬量の単位でもあるそうです(約1.3グラム)
(166) nestle「巣食う,心地よく落ち着く,愛情を込めてすり寄る」
nest「巣」から来てそうですね。ウィッチャー達がケィア・モルヘンに「巣食っている」という文脈で使われていました。
(167) uproot「根こそぎにする,根絶する」
同意語としてeradicateも重要です。
=== ここから第2章です。第2章でいきなりトリス・メリゴールド(Triss Merigold)が登場しました! ===
(168) blow into one's hands「丸めた両手の中に息を吹き込む」
blow into...「……の中に息を吹き込む」より。寒い時の動作ですが,こういう風に表現するのかと面白かったので挙げました。トリスの動作です。
(169) gelding「去勢した馬」
トリスが乗っている馬です。gelding含め「馬」は以下にまとめています。
(170) seethe「煮え立つ,泡立つ,怒りで煮えくり返る」
ややこしいですがsootheは「なだめる」です。
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どうも読んでいるとトリスも馬でケィア・モルヘンを目指しているような……これは楽しくなりそうですね。316ページ中45ページです。