フレイニャのブログ

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混同注意な“sale”の2つの意味

グリードフォール

この「特売」とはなんじゃろう?

2020/10/29に日本語ローカライズ版が発売された『グリードフォール』,まさに『ウィッチャー3』のように面白くてやりまくっているんですが,日本語吹き替えではなく日本語字幕なのが残念でした。『スカイリム』『ウィッチャー3』『アサシンクリード・オデッセイ』『ホライゾン・ゼロドーン』は日本語吹き替えなので没入感があり,すごく良かったです。良ゲーだけど日本語吹き替えでなく,日本語字幕なのに『オブリビオン』『ウィッチャー2』があります。それぞれ『スカイリム』『ウィッチャー3』の1つ前の作品ですね。

ただし私は英語ブログを書く立場なので,日本語字幕ゲームも参考になることが多いです。『グリードフォール』をやって,「今『攻撃しない』の意味でspareを使ったよな?」と思ったり,辞書の知識でしかなかったhave one too many「(ちょっと)飲みすぎる」の実例に初めて出会ったりしました。ゲームで英語のお勉強は,日本語吹き替えだと困難ですね。

『グリードフォール』の字幕,若干間違いがありますね。船だけでなく陸上の前哨基地のcaptainも「船長」と訳したり,文脈上「商人」のはずが「証人」になっていたり,ボタン入力の「ショートカット」を「近道」と訳したり,「ペトリュスのクエスト」が「ペトリュスのウエスト」だったり,「島から追放」が「追報」だったり,こんrな風にアルファベットのrが混ざっていたり,伸ばす「ー」が罫線の「─」になっていたり(フォントによっては違いが丸わかり)……

現地人のために鈴を4つ直してあげた後,主人公がThey are working.「ちゃんと鳴るようになったよ」と言っているのを「今作業中です」と訳したり……。

あと気になるのが「ナウツ」という用語ですね。仲間のバスクなど船乗りを「ナウツ」と表記していてこれはnauts(astronautsなどの)つまり「船乗り,航海士」のことかと思うのですが,このゲームはメモを意味するnotesも「ナウツ」と表記しているんですね。このゲームの声優は気持ちの良いほどのイギリス英語で,イギリス英語でnotesは確かに「ノウツ」より「ナウツ /nəʊts/」の方が近いのですが,日本人に意味を伝える上では「メモ」か「ノート」で良かったと思います。しかも「船乗り」の方の「ナウツ(nauts)」を改めて良く聞いてみると別に普通に「ノーツ /nɔːts/」と聞こえるんですよね。私の改善案は,

・ナウツ(nauts)→航海士

・ナウツ(notes)→メモ

です。ペトリュスのクエスト「ペトリュス司祭の罪」で,nautsが「船乗り」と訳されているのを確認しました。

更にというよりもっと早く気づくのがフォントが日本語フォントではない点です。

グリードフォール

左上の「刃」の字と右下の「直」の字は現代日本人には違和感のある字体です。

 

さて本題に入ります。ブログトップに貼った画像は,商人に話しかけた時の画面です。「特売」という字がありますね。「お買い得品は特売のボタンを押すのかな」と思って△を押すと,何のことはない,自分の所持品を売る画面になるだけなんです。これは端的に誤訳ですね。

sale

(1)販売,売却

(2)特売,バーゲンセール

の2つの意味があるのです(他に「売り上げ」や「売れ行き」など)。ゲーム会社は「売却」の意味でSALEと表記したのに,ローカライズ担当者が「特売,安売り」の方と解してしまったのでしょう。少なくともゲームプレイで確認しながらの翻訳はなされていないということですね。このゲームの日本語版は2020/8/20発売の予定が10/15に延期され,更に10/29に延期されて発売されました。ここから,かなり納期が厳しい中で突貫工事で翻訳がなされたと推測されます。「をを」とかもありましたし笑

 

saleが「販売」の意味にも「特売(バーゲンセール)」の意味にもなるのは困ったことですが,例えば「私はこれをsaleで買った」と言うときは「特売」だと分かりますね。「買った」ということは「販売された」ことを含んでいるからです。また「今日はsaleがあるよ」と言ったら普通は「特売」でしょう。どこかで何かが販売されているのは当たり前ですからね。TVで「Now on sale」とか言った場合,いきなり安売りもおかしいので「販売中」なんだなと判断できます。「販売」か「特売」かの判断は難しくなるのは何の文脈もないときですね。

せっかくなのでbargainについても触れておきますが,bargainは「バーゲンセール」の意味ではなく「バーゲンセールで見つけた掘り出し物」の意味です。または「交渉(する)」とか「(売買)契約」の意味です。日本語で「バーゲニング」という言い方もたまに聞きます。「日本語のバーゲンてなんて言うの」と訊かれたら「a saleだよ」と答えましょう。単なる「販売」と区別するときは「a bargain sale」ですね。

 

ローカライズについてはケチをつける形になってしまいましたが,このゲームは『ウィッチャー3』に迫る神ゲーです。すでにプレイリポートを2本も書いていますのでゲームの内容そのものに興味のある方はどうぞ。

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