2020/2/21の記事で『ウィッチャー』の原作小説を購入したという話をしました。忙しさにかまけて最初の10ページほどしか読めていないのですが,でてきた単語をいくつか解説したいと思います。ノルマとして1回につき10単語挙げたいと思います。
(1) moat「堀」
この語を初めて覚えたのはナムコの「リターン・オブ・イシター(イシターの復活)」の Under the Moat でした。128部屋それぞれに固有の名が付いていてその1つの部屋の名前でした。
(2) belch「(煙・炎を)噴き出す;げっぷする」
この小説の出だしは街が襲撃を受けているシーンでした。火が噴き上がっているのですね。
(3) battering ram「破城槌」
攻城兵器ですね。ram とは「雄羊」ですが「衝突する」という意味もあります。頭突きで攻撃するさまから派生したと思われます。batter は「叩き壊す,連打する」といった意味で battering ram は「破城槌」です。「はじょうつち」と読んでいましたが「はじょうつい」が一般的なんですね。FF11のラテーヌ高原にこの名を持つノートリアス・モンスターがいて,周りの羊と違って見上げるような高さを誇っていました。
(4) caparison「盛装,馬飾り」
この小説で初めて出会った単語です。馬に着せた防護用・装飾用の衣です。caparisoned「盛装した」という形容詞にもなります。caparison でグーグル画像検索するとギターの画像だらけですが,そういう名のギターブランドがあるためです。
(5) catch a glimpse of O「Oがちらりと見える,Oを垣間見る」
自分から視線を向ける take a glance at O と違い,向こうから視界に飛び込んで来る感じです。p は脱音することがあります(/ɡlɪmps/ or /ɡlɪms/)
(6) clash「衝突する」
crash は自動車の衝突や飛行機の墜落など,物凄い音を立てたり,壊れてしまうような「衝突」であるのに対し,clash は金属やワイングラスをガチャン・カチンとさせたり,軍同士が「衝突」する時に使います。例えば名曲と名高い『ビッグブリッヂの死闘』は Clash on the Big Bridge です。
(7) neigh「馬のいななき,ヒヒーン」
騎兵もいるわけですね。
(8) jolt「ガタガタ揺れる」
FF14の赤魔道士の魔法に「ジョルト」があります。「衝撃,ショック」という意味もあるので,衝撃を与える魔法なのかも知れません。
(9) jerk「ぐいと動かす;重量挙げのジャーク;変わり者」
jerk は「ぐいと動かす,急に動く」で,重量挙げの種目名でもあります。また変な動きから?会話では「変なやつ,キモいやつ」の意でよく使われます。
(10) rein「手綱」
rain「雨」,reign「君臨,治世」と同音です。reindeer は「馴鹿(トナカイ,じゅんろ)」です。私はずっと「手綱の鹿」だから「トナカイ」だと思っていましたが,Wikipedia を見てそうではないと知りました。rein は古ノルド語の hrein から来ており,hrein とは正にトナカイのことを意味していたようで,horn「角」と関係があるのではないかと推測されています。でも実戦的には「手綱の鹿」=「トナカイ」!という覚え方でいいでしょう。
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いかがでしたでしょうか。caparison などはマニアックな単語でしたが,基本的にできるだけ日常生活や受験に役立つ単語を選んでいきます。Kindle の表示で「316ページ中の3ページ目」となっており,まだまだ紹介できそうです。
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