今日,すごい雨が振りましたね(・ω・)
curtail「切り詰める」という単語を覚えた時,tailは「しっぽ」なので,「しっぽを切り詰める」と連想して覚えていたのですが,実は「しっぽ」とは無関係で,形態素“tail”には「切る」の意味があるんですね。
例えばtailor「仕立て屋」というのは「切る(tail)人」ということです。
またretailは「小売する,小売」という意味ですが「切り分けて売る」ということから「小売り」なわけです。「卸売」はwholesale(whole全体+sale販売)ですね。
では「しっぽ」のtailはトカゲのしっぽが切れるからかというと,「切る」の“tail”とは関係なく,たまたま同じ綴りになっただけなんですね。
受験的には語源的に無関係でも覚えられたら勝ちなので,「しっぽ(tail)を切り詰める(curtail)」でも有効だと思います。他にも私はprestigeを「前の(pre)ステージ(stage)」→「名声,威信」と連想して覚えましたが,語源的には間違いです。
ところで「切る」の意味になる形態素には“tom”があります。
atom:切れ(tom)ない(打消a)→「原子」
anatomy:「解剖学」
※『ターヘル・アナトミア』で連想するのも有効です。
まだありました。“cise・cide”「切る,殺す」です。
decide:はっきり(de)切る→「決定する,決心する」
precise:あらかじめ切る→「正確な」
concise:切る+強意(con)→「簡潔な」
※「コンサイス辞書」とは「簡約版・縮約版の辞書」です。
suicide「自殺」
※commit suicide = kill oneself
homicide「殺人」
pesticide, insecticide「殺虫剤」
「切る」という意味の形態素が3つも出てきました。この多さはこの行為の重要性を反映しているのかもしれませんね。