政治経済歴史の記事も徐々に増やしていきたいと思います。
とはいえフレイニャはただの猫人ですので,自己責任でおニャがいします。
政治経済歴史マニアクイズ1に引き続き,2です。
1871(明治4年)の円ドル相場は?
1 1円
2 10円
3 100円
4 1000円
ヒント(となるか分かりませんが):戦後の固定相場制(1949-1971)では1ドル360円
現在は1ドル105円程度
(thinking time)
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答えを言う前に…きっかけは「インフレ」を調べていた時でした。
インフレには内部要因と外部要因があると思います。
内部要因
①セイ的発想では,まず供給する。品物が余ったら価格が下がるから,供給されたものは全て需要されるという無茶な発想で,インフレは起こりにくい。
②ケインズ的発想では,まず需要創出だから,供給が後で追いつく形となり,インフレ圧力がおこりやすい。
外部要因
しかし急激に生活を危機に曝すインフレは,外部要因で起こるでしょう。
日本では「オイルショック」が有名ですが,これは(第4次)中東戦争で産油国が「イスラエルと仲良くしたら石油値上げするぞー」と言ったため。
世界では戦間期ドイツの「ハイパーインフレ」で,これは敗戦で1320億金マルクの賠償金を課されてしまったため。その結果1ドル4マルクが10年で1ドル4兆マルクになってしまった(原因として英仏のせいのみではなく,ドイツ帝国が戦時国債を発行しすぎたのもあるらしい)
そこでこの1320億金マルクがどれくらいなのか調べようと思ったわけです。
まず当初1ドル=4.2金マルクでしたので賠償額は約300億ドル。
これを現在のドル価値と比較すればよかったですが,まず当時の円に換算したくなった。
そこで調べた結果,1871年の円ドル相場は…なんと1ドル約1円!
今は1ドル100円強で,固定相場制では360円だったから,昔のドルはもっと高かったのではと思うでしょうが,1円も明治時代は価値が高かった。
初め1円はほぼ1両の価値だったのです。
で,それが大正期には1ドル2円で推移していたそうです。
よって,ドイツに課された賠償金は当時の600億円。当時の日本の国家予算は10億円くらいだったそうです……