中学生の頃はtomorrowの綴りが難しく感じました。oが3つあって,rが2連続するんですね。語源的にはmorrowという語にtoが付いてto-morrowだったようですが。
今はtomorrowもFebruaryもWednesdayも綴れますが,まだまだ綴りが長くて難しい単語はありますね。
しかしよく見ると幾つかの要素に分かれていて,それを意識すると綴り易くなるものがあります。語源への注目も大切ですね。
今回はそんな語を6つ紹介します。
(1)business「事業,商売,ビジネス」
まずは序の口です。
「どこかのアルファベットを2つにする!」という注意が仇となり×bussinessのように綴ってしまうミスがたまに見られます。そんなミスを防ぐには「busyが語源」と覚えましょう。「busyのyをiに変えて+ness」です。なお発音は/bɪ́zinəs/ではなく/bɪ́znəs/です。「ビジネス」より「ビズネス」もっと言えば「ビズナス」が近いですね。/bɪ́zinəs/と発音するのはbusyness「忙しさ」です。
(2)necessary「必要な」
これは途中gdgdになりそうな語ですね。これは語源の“cess”をしっかり覚えることで対処しましょう。“cess” “ceed” “cede”は「進む,行く」という意味を持つ形態素です。例えばprocessは「前へ」「進む」ということから「過程,進行」の意味です。また“cess” “ceed” “cede”は「退く,譲る」という意味もあるようで,concedeは「譲歩する」です。
さてこの“cess”「譲る」に否定の“ne”を付けて下さい。
ne(ない)+cess(譲る)で,necessary「譲れない」→「必要な」です。
“cess”の部分に意識を集中することでnecessaryを正しく綴りましょう。
(3)Shakespeare「シェイクスピア(シェークスピア)」
既に英語の名言17で紹介していますが,「振る(Shake)」+「槍(spear)」+「e」です。
(4)Mediterranean「地中海の」
語源の理解が鍵です。terraは「大地,地球」です。ローマ神話のテラ(テルース)から来ていますね。mediはmedia,medium,immediateにも現れる形態素で「中間」ですね。そこで,「中(Medi)」+「大地のテラ(terra)」まで行けば,あとは“nean”だけです。“nian”としないようにだけ注意ですね。
なおこれは形容詞なので,「地中海」はthe Mediterranean Sea [sea]として下さい。
(5)Christianity「キリスト教」
まずChrist「キリスト」を覚えましょう。発音は/kraɪst/です。
これに“-ian”をつければChristian「キリスト教徒,クリスチャン」です。“-ian”はmusician,comedianなどにも使われるので馴染みがあるでしょう。
このChristian「クリスチャン」に,reality「現実」などの“-ity”を付けてChristianity「キリスト教」の完成です!
もう一度,Christ(キリスト)+ian+ity です。
(6)vocabulary「語彙」
「ボキャブラリー(ボキャビュラリー)」これは私も苦戦している語で,覚え方もそれほどスッキリはしません。ただ多少は間違えにくくなると思います。
まず「bとv」「lとr」という,ごっちゃになりやすいアルファベットが,1回だけ使われます。これは覚えて下さい(有無を言わさず)
次に語源的に,vocal,voiceと関係があります。ということで出だしは,
voca
です。次に「ビュ」の部分ですが,「bとv」は1回しか使われないので,
vocabu
です。buの発音は/b/ではなく/bjə/なので,私は綴る時「ボキャビュラリー」と言うようにしています。「ボキャブラリー」だと×vocablaryと間違ってしまいそうです。わざとらしく「ビュ」と言って,buのuを忘れないようにして下さい。
最後は-laryですね。これは難しいと思います。英単語には-ryで終わる語も-lyで終わる語もあります。そこで私は「アルファベット順!」と覚えています。「bとv」のところはアルファベット順ではないですが,vocalと同じ出だしなのでそこは間違えません。他に「アルファベット順」で覚えたものに,libraryがあります。「l-r-r」と覚えています。
ということで最後に-laryが付いて,
vocabulary
の完成です。覚え方が上手くない部分もありますが,これを元に何度か練習すれば,スムーズに綴れるようになると思いますよ。
今回は6つ紹介しました。闇雲に覚えるよりは効率が良いはずです。
また何か見つかりましたらこの記事に追加していきます。