フレイニャのブログ

new!!→【ガチ英文法解説】カテゴリ創設! 元鉄緑会社員兼講師の英語・ゲームブログです。ツイッターの相互フォローと,英文法・英単語の質問を(ガチで)募集中です。質問・ミス指摘はコメント欄か,こちらにお願いします→ kfreynya@gmail.com

“per”と“pur”の区別は意味から!

purpose,persuadeなど,“pur”だったり“per”だったりする単語は綴る時に迷います。まずそれぞれの意味・イメージを覚え,それを元に混同を避けましょう。

 

(1)purはfor〈追求〉

「プールオム」という言葉ご存知ですか? フランス語のpourはforの意味で,「プールオム(pour homme)」とは「フォーメン(for men)」のことです。英語の接頭辞“pur”はforのことです。よってforの〈追求・目的〉のイメージを持つ語はpur- となります。

purpose「目的」

pursue「追求する」 pursuit「追求」 ※追い求める

purchase「購入する,購入」 ※買い求める

※英語のpour /pɔːr/は「そそぐ,土砂降りの雨が降る」という意味で,フランス語のpourとは無関係です。

(2)perはperfectのper〈完全〉

perはthrough〈貫通〉とか〈完全・全面〉といったイメージですので,こうしたイメージを持つ語はper- です。

perceive「知覚する」 ※完全に(per)掴む(ceive)

perform「実行する,演じる」 ※完全に(per)形作る(form)

perfume「香水」 ※完全な(per)ガス(fume) fumeだけだと「ガス」

permit「許可する」 ※通って(per)送る(mit)

persevere「耐える」 ※severeを通る(per)

persist「固執する」 ※完全に・通って(per)sist(立つ)

persuade「説得する」 ※完全に(per)勧める(suade)

またper- はthroughという意味から,「……によって」の意味にもなります。以下がそういうイメージの語です。

per「……につき」

percent「百分率」 ※百(cent)につき(per)

perhaps「もしかすると」 ※事(haps=happenings)によっては(per)

 

「pur-だったかな?per-だったかな?」と不安になったときは,〈追求〉の意味(=pur)か〈完全・貫通〉の意味(=per)かで考えましょう。

ところで,pure「純粋な」purple「紫」はたまたまpurで始まるだけで,〈追求〉のpur-とは無関係と思います。私はpurge「追放する」は,pursue「追求する」と同様〈追求〉のpur- が語源と予想したのですが,etymologyを調べたらpureから来た語でした!余計なものを追放することで純化(purify)するということなのですね。左翼追放の「レッドパージ」や,FF13コクーンからの「パージ」に使われている語です。

語源の勉強は楽しいですね!

 


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