同じ単語の中で意味・用法が違うといったものではなく,元々違う単語(たまたま綴りが同じなだけ)の場合はbill1,bill2のように右肩に数字がついて区別されていることが多いです。今回のconsoleも別語源の2語があります。
console1「慰める」
※console 人 for N「Nに関して人を慰める」
※console 人 that節「人を……という考え方でもって慰める」
※関連語:solace「慰め(る)」
※覚え方としては,solからsolo「独り」を連想し,「独り」→「慰める」と考えると良い。
※ただし語源的にはsolo「独り」からではなくsol「太陽」からっぽい?確かに日光にあたるといい気分になりますね(´∀`)
console2「操作盤,操作パネル」
※ゲームが好きな人は「コンソール」と聞いてゲーム機的なものを思い浮かべると思います。ではconsole1の「慰め」から「ゲーム」と発展したかというとそうではなく,別語源の語がたまたま同じ綴りになったのですね。
※語源を調べるとconsolidation的なものが語源です。consolidationとは「合併,統合;強固」という意味なんですが,機械とかで色んな所にスイッチがあったのが,スイッチだけ1つの所にまとめて機能を統合したのが「コンソールパネル」ということなんですね。なおconsolidationはsolid「強固な」を元にしており,solidはsafeと同根のようです。
なお “sol” を含む語はおよそ4系統の意味に分かれることを以下の記事で解説していますので,併せてご覧ください。
console2の「コンソール」の方が馴染んでいる人も多いでしょうから,ぜひconsole1の方も押さえておきましょう。