英語の名言14は「賢者愚者編」でしたが今回は「教育編」で,「教育編」はこれで一旦終了となります。
(15)
He who can, does. He who cannot, teaches.
できる人は、自分でやる。できない人は、人に教える。
Bernard Shaw(1856-1950,イギリスの劇作家・批評家)
He whoというのはちょっと堅い表現ですね。人称代名詞(He)に関係代名詞(who)が付いているわけですから。I who... とかYou who... とかは普通言わないのではないでしょうか。
これに関して,限定用法の(カンマなしの)whoやwhichは既に限定されたものには使わないという原則があります。関係詞の限定用法というのは不特定の中から限定するための用法(その関係詞で限定して初めて特定される)ですから,すでに限定されているIやyouに限定用法の関係詞を続けるのは変なわけです。
ではHe who... はなぜ良いかと言うと,これは特定の「彼」を指しているのではなく,A person who...,Anyone who... の意味でHe who... と言っているからですね。
バーナード・ショーはイェイツ(1923年受賞)に続き2人目の,アイルランド出身のノーベル文学賞受賞作家(1925年受賞)です。稀に「バーナード・ショウ」という表記を見ますが(古い本とか?),showが/ʃoʊ/であるのに対しShawは/ʃɔː/なので,「ショー」でいいと思います。フェビアン協会に属する社会主義者で,ナイトの授与は拒否,またソ連と,ムッソリーニのファシズムを共に反資本主義として捉え,これらに共感する向きもあったようです。
また菜食主義者で94歳まで生きたそうです。