2020/5/1の記事を受けて,have toの応用表現を2つ解説します。
(1)have only to-V「Vしさえすればよい」
会話ではonly have to-Vの形の方が一般的だそうです。
試しにグーグルで"have only to"と"only have to"を検索してみると,前者は約6千万件,後者は約1億6千万件でした。
onlyは修飾する語の直前に置くのが分かりやすいのですが,会話ではsometimesなどの位置(be動詞・助動詞の後,一般動詞の前)にでしゃばってくることが多いようです。すると何にonlyを付けているのか分からなくなるのですが,onlyが修飾する語を強く発音することで判別するそうです。
I only bought this book yesterday. では,this bookを強く発音すれば「この本だけ買った」,yesterdayを強く発音すれば「昨日になってようやく買った」ということですね。
書き言葉ではこれができないので,onlyは修飾する語の直前に置くのでしょう(only this book,only yesterday)
(2)have yet to-V「まだVしていない,これからVしなければならない」
be yet to-Vとも言います。
(1)(2)とも,「Vしなければならない」のhave to-Vにonlyかyetが付いただけなので分かりやすいですね。
be yet to-Vについては,助動詞be toという表現があります。(1)義務,(2)予定,(3)運命,(4)可能,(5)意図の5つの意味があり,2020/4/6の記事の一番最後のまとまり,
Some must get coal to feed the fire, and others still were to have charge of the gold, and silver,
火を絶やさぬようにするために石炭を取りに行かねばならぬ者もいれば,金銀を管理しなければならない者もいました。
のところで解説しています。be toの(1)義務ではhave toと同義ということになるので,
have yet to-V = be yet to-V
というわけですね。
今日はこの辺で。出かける用事のある人は気をつけてください!
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