久々の接頭辞・接尾辞・語幹シリーズです。
avenueの“ven”は「行く・来る」という意味の語幹(形態素)です。
これに2020/2/5で扱った“con”「一緒」を合わせて,重要な2単語が覚えられます。
(1)convenient「便利な,都合が良い」
「一緒に(con)」+「行く(ven)」で「都合が良い」です。
When is it convenient for you?「いつが都合が良いですか」や,
Friday is convenient for me.「金曜日が都合が良いです」
のように,人間でなく事物を主語にするようにしましょう(人間はforのあとに)
(2)convention「代表者会議;慣習,因習」
「一緒に(con)」+「行く(ven)」から「会議」です。全国から人が集まるような大きな会議・大会を意味します。
その際に使う施設で,宿泊施設と会議室を兼ねた施設を「コンベンション・センター」と言います。
「コンベンション・センターに爆弾を仕掛けた」というプロットが,ジョン・ウー監督の『フェイス/オフ』に出てきますね。
「胸に傷がありました。もう要りません」とニコラス・ケイジが笑って言う時,ほろっと来ます。
更にconventionは「慣習,因習」の意味も重要ですが,「会議で決まったこと」→「慣習」と発想しましょう。
「みんなで行く」→「会議」→「会議で決まった村の掟」→「慣習」です。
なお,congress「議会」のgressも「行く・進む」なので,「一緒に行く」→「会議」です。
conventionもcongressも同じ発想で「会議」なわけですね。
“ven”については他にも,
revenue「歳入」
「再び(re)」+「来る(ven)」で「歳入」です。
intervene「介入する,干渉する」
「間に(inter)」+「来る(ven)」で「介入する」です。割り込むイメージですね。名詞はinterventionです。
venue「開催地,発生地」
「来る(venue)ところ」という発想でしょう。
これくらいかなと思っていたら,event,invent,preventなども同根のようですね。
preventは「予め(pre)来て(vent)」防ぐのでしょうか。
eventなんかは「出て(e=ex)来る(ven)」でまさに「出来事」じゃないですか。
vent「通気孔」も関係してそうですね。空気の「行き来」ですから。
「ベントを開放する」の「ベント」です。
give vent to Nは「Nに通気孔を与える」→「N(空気)に逃げ道を作る」→「N(感情)を爆発させる」という熟語です。
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